はじめに
「バニラのマイクラに飽きてきた...。」
「友達と個性的なワールドで遊んでみたい...。」
今回はそんなお悩みを持つ方々のために、配布ワールドとその導入方法をソロプレイ編/マルチプレイ編に分けて、それぞれ詳しくご紹介します!
マイクラ初心者の方や、お子様のためにマイクラを調べている保護者の方々のためにもわかりやすいよう解説しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
※本記事ではマイクラJava版への配布ワールド導入を解説しています。統合版への導入方法は公式サイトなどをご参照ください。
そもそも配布ワールドって?
初心者の方向けに、まず配布ワールドとは何かお話しします。
ひとことで言うと、配布ワールドとは他のプレイヤーが作成した特別なマイクラの世界のことです。無料でダウンロードして遊ぶことができます。
通常のマイクラでは、自分で地形や建物を作ったり冒険したりするのが基本ですが、配布ワールドでは、すでに作られた素晴らしい世界を探索できたり、特定の目的をクリアするための冒険に挑戦したりします。
配布ワールドの探し方
配布ワールドは探し始めるとキリがないくらい大量に配布されています。
有名な配信者の方々が遊んだワールドを公開しているケースもあります。
もしかすると応援している配信者さんと同じワールドを遊べちゃうかもしれませんね。
そんな大量の配布ワールドを一覧で探せる「クラフターズコロニー」のサイトを載せておきます。
出典:クラフターズコロニー
「クラフターズコロニー」は配布ワールドだけでなく、MODやスキン、関連ブログなどマイクラの様々な情報コンテンツが集まる場です。
ぜひ気になる配布ワールドを見つけてみてください!
配布ワールド一覧サイト:クラフターズコロニー
本記事では個性的でハイクオリティなスカイブロック(空に浮かぶ島でのサバイバル)の配布ワールド「Go Insane SkyBlock」を例に配布ワールドの導入方法を解説していきます!
配布ワールドを遊ぶときの注意点
動作環境を要確認
配布ワールドは特定のゲームVer専用に制作されていたり、特定のMODやリソースパックを一緒に導入しなければならない場合があります。
特にマルチプレイの場合は、それらを導入するのはクライアントのみでいいのか、サーバーにも導入必須なのかなど、配布ワールドの説明ページに必ず記載がありますので、ワールド導入前にしっかり遊び方を確認しておきましょう。
記事の中ではMODやリソースパックの導入方法も簡単にご説明します!
導入は自己責任
配布ワールドはマイクラ公式のサービスではなく、配布ワールドを製作する方々が独自に制作したものがほとんどです。そのため、配布ワールド導入はあくまで自己責任でお願いいたします。
配布ワールドの導入手引き【ソロプレイ編】
それでは早速、配布ワールドのソロプレイでの導入手順を3ステップでご紹介します!
導入方法自体はどの配布ワールドでも同じですので、興味のある配布ワールドで一緒に進めていきましょう!
本記事ではmacでの画面で解説していきます。
STEP1. 配布ワールドをダウンロード
まずは導入したい配布ワールドをダウンロードしましょう。
今回は、上記の「クラフターズコロニー」から、「【1.19.4】Go Insane SkyBlock ver0.3.4e」のワールドデータをダウンロードします。
クラフターズコロニー:【1.19.4】Go Insane SkyBlock ver0.3.4e
Go Insane SkyBlockは空に浮かぶ数多の空島を、様々なアイテムや独自のシステム「グロウツリー」を駆使して攻略していくワールドです。
ワールドの説明や遊び方をよく読んだら、配布ワールドの.zipファイルをダウンロードします。
マイクラのワールドはファイルサイズが大きいため、配布するために.zipファイルに圧縮して共有用のドライブに入っているケースが多いです。
今回の場合はOne Driveに遷移した後、再び「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう。
ダウンロードが完了したら、.zipファイルを開いてみましょう。
.zipファイルを展開すると、「①ワールドデータのフォルダ」と「②テキストファイル」の二つが入ったフォルダが作成されます。
①ワールドデータのフォルダが配布ワールドの本体です。
フォルダの中にはセーブデータやワールド独自のゲーム設定がデータ化されて入っています。
基本的にはフォルダの中は何も操作しなくて構いません。
②テキストファイルはワールド制作者からのメッセージです。
配布ワールドによっては入っていないこともありますが、「readme」などの名前のテキストファイルが入っている場合は、プレイするときの注意点などが書かれていますので必ずよく読んでから遊ぶようにしましょう。
STEP2. ワールドデータを保存
配布ワールドのデータをダウンロードしたら、マイクラの「saves」フォルダにデータを移動します。
このフォルダは通常、パソコンの「.minecraft」フォルダの中にあります。
(フォルダの場所を自分で指定した場合は、ゲームを最低一回起動することで「saves」フォルダが作成されます)
savesフォルダとは
「saves」フォルダはゲームの起動構成ごとに自動で作成される、ソロプレイ用ワールドデータの保管場所です。
配布ワールドによって動作するゲームVerや前提MODが指定されている場合は、そのVerの起動構成が保存されているフォルダの「saves」フォルダを使用してください。
【補足】公式ランチャーでの「saves」フォルダの見つけ方
- 公式ランチャーを起動し、「起動構成」タブを開く
- 配布ワールドの起動構成の欄にカーソルを合わせる
- 表示されるファイルのアイコンをクリックする
- 開いたフォルダ内に「saves」フォルダがあるはずです!
※新規作成した場合は一度ゲームを起動すると「saves」フォルダが作成されます
STEP3. ゲーム内でワールドを選択
マイクラを起動し、「シングルプレイ」からダウンロードしたワールドを選ぶだけで、すぐに遊べます!
普段のマイクラとは違う、個性的な冒険に旅立ちましょう!
MODやリソースパックをクライアントに導入する方法
導入する配布ワールドによっては、MODやリソースパックなどの追加コンテンツが必要となる場合があります。
配布ワールドにMODやリソースパックなどの追加コンテンツを導入する方は、まず該当するコンテンツのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルを「saves」フォルダと同じフォルダに入っている「mods」フォルダなどにファイルを追加するだけで完了です。
コンテンツ | → | 導入するフォルダ |
---|---|---|
MOD | → | 「mods」フォルダ |
リソースパック | → | 「resourcepacks」フォルダ |
影MOD | → | 「shaderpacks」フォルダ |
Forgeなどの前提MODを使うと思われるので、その起動構成に対応したフォルダで、ワールドデータを導入したときと同様に操作してください。
配布ワールドの導入手引き【マルチプレイ編】
続いて、配布ワールドをマルチプレイで遊ぶ方法を7ステップで解説していきます!
ソロプレイより少しだけ難易度が上がりますが、最も簡単な方法を紹介しますので、一緒に頑張りましょう!
マルチプレイ編でも、【1.19.4】Go Insane SkyBlockの導入を例に、バニラ環境でのマルチサーバーを立ち上げ、配布ワールドをアップロードしていきます。
ソロプレイ編と内容が被る部分もありますが、ご了承ください!
STEP1. マルチサーバーを立ち上げる
まずマルチプレイをする環境を整えます。
直感的な操作で誰でも1分でサーバーを立てられる「ロリポップ! for gamers」でサーバーを立てておきます。
マルチサーバーの簡単な立て方は【こちら】の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧いただけると幸いです!
【マイクラ マルチサーバーの立て方】
STEP2.配布ワールドをダウンロード
続いて、配布ワールドのワールドデータをダウンロードしておきましょう。
上記の「クラフターズコロニー」から「【1.19.4】Go Insane SkyBlock ver0.3.4e」を例に解説していきます。
クラフターズコロニー:【1.19.4】Go Insane SkyBlock ver0.3.4e
ワールドの説明や遊び方をよく読んだら、配布ワールドの.zipファイルをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、.zipファイルを開いてみましょう。
.zipファイルを展開すると、「①ワールドデータのフォルダ」と「②テキストファイル」の二つが入ったフォルダが出てきます。
①ワールドデータのフォルダが配布ワールドの本体です。
フォルダの中にはセーブデータやワールド独自のゲーム設定がデータ化されて入っています。
基本的にはフォルダの中は何も弄らなくて構いません。
後々、このフォルダをサーバーにアップロードします。
②テキストファイルはワールド制作者からのメッセージです。
配布ワールドによっては入っていないこともありますが、「readme」などの名前のテキストファイルが入っている場合は、プレイするときの注意点などが書かれていますので必ずよく読んでから遊ぶようにしましょう。
STEP3.SSH接続
サーバーの中のファイルを操作するには、「SSH接続」を行う必要があります。
SSH接続の方法はいくつかありますが、今回は初心者の方でも気軽に使えるSSH接続に対応した無料FTPソフト(Windows版、Mac版いずれもあり)Cyberduckを用いて説明します。
出典:Cyberduck
公式サイトからダウンロードしたらご自身のパソコンにまずはCyberduckをインストールしてください。
インストール後、Cyberduckを起動し、自身のサーバーにアクセスしておきます。
Cyberduckからご自分のサーバーのファイルを操作する方法はこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください!
初心者でも安心!マイクラMODの導入ガイド
Cyberduckの中で「/opt/minecraft/vanilla-1.19(配布ワールドを導入したいサーバー)」を順に開きます。。
フォルダの中に「world」というフォルダが入っていることが分かります。
このフォルダが今選択しているサーバーのワールドデータです。
ゲームを起動してマルチプレイのワールドに入ると、このワールドデータが適用されます。
STEP4.ワールドをアップロード
いよいよCyberduckを通して配布ワールドのワールドデータをサーバーにアップロードしていきます。
やり方は簡単で、Cyberduckの中で先ほど開いたサーバーのフォルダ(vanilla-1.19など)に事前にダウンロードした配布ワールドのワールドデータをドラッグ&ドロップ(またはコピー&ペースト)するだけです。
※アップロードには少々時間がかかる場合があります。
STEP5.ワールドを置き換え
さて、サーバーにワールドをアップロードはできましたが、このままゲームを起動してマルチサーバーに入っても通常のワールドに入ってしまいます。
なぜなら、サーバーは「world」という名前のワールドデータにプレイヤーを入らせるよう、設定されているからです。
現在サーバーには二つのワールドデータが存在していますが、「world」という名前のワールドデータをマルチサーバーのワールドとして使っています。
つまり、元からあった「world」の代わりに、後からアップロードした配布ワールドのワールドデータを、「world」と名前を変えてすり替えることで、サーバーが起動する時に配布ワールドをマルチのワールドとして開いてくれます。
段取りとしては、
- 元の「world」フォルダをダウンロードして削除
(フォルダを右クリックして①『ダウンロード』を選択し、次に再び右クリックして②『削除』)
- 配布ワールドのワールドデータのフォルダ名を「world」に変える(フォルダを右クリックして「名前を変更」)
元のワールドデータをダウンロードしておくことで、元のデータを完全に失うことは避けられます。
分かりやすいファイル名に変えて、PCに保存しておくとよいでしょう。
これでワールドデータの置き換えが完了しました!
MODやリソースパックをサーバーに導入する方法
導入する配布ワールドによっては、MODやリソースパックなどの追加コンテンツが必要となる場合があります。
MODはクライアント、サーバーの両方に導入する必要がありますが、リソースパックや影MODはクライアントのみに導入すれば大丈夫です。
配布ワールドにMODなどの追加コンテンツを導入する方は、まず該当するコンテンツのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたMODファイルをCyberduckで開いたサーバーのフォルダに入っている「mods」フォルダなどにファイルを追加するだけで完了です。
コンテンツ | → | 導入するフォルダ |
---|---|---|
MOD | → | サーバーの「mods」フォルダ クライアントの「mods」フォルダ |
リソースパック | → | クライアントの「resourcepacks」フォルダ |
影MOD | → | クライアントの「shaderpacks」フォルダ |
Forgeなどの前提MODを使うと思われるので、その起動構成に対応したフォルダで、ワールドデータを導入したときと同様に操作してください。
【注意】
MODにはそれぞれ対応した前提MODが決められています。
「ロリポップ! for gamers」などのマルチプレイ専用サーバーを利用する場合は、サーバー設定を決められた前提MODとゲームVerに変更した上で各ファイルをアップロードしてください。
コマンドブロックの有効化を求められた場合
配布ワールドを遊ぶ時、コマンドブロックを有効化させる必要がある場合があります。
コマンドブロックを有効化するためには、サーバーのゲーム設定を変更する必要があるので、合わせて解説します。
「ロリポップ! for gamers」のサーバー管理画面のマイクラマネージャーを開き、「変更」ボタンをクリックします。
少し下にスクロールして、「コマンドブロック」の「有効」チェックボックスにチェックを入れ、②変更を「保存」します。
STEP6.サーバーを再起動
サーバーのデータを操作した場合は、必ず再起動を行いましょう!
「ロリポップ! for gamers」の場合は、サーバーのコントロールパネル右上の「停止」をクリックして数秒待つとサーバーが停止しボタンが「起動」に変化するので再度クリックすることで再起動ができます。
STEP7.マルチプレイからワールドに入る
マイクラを起動して、「マルチプレイ」のボタンからマルチワールド一覧を見ると、配布ワールドが導入できていることが確認できました!
(ワールドを追加するためのサーバーアドレスはマルチサーバーのIPアドレスを入力してください)
配布ワールドのワールドデータにはそのワールドのアイコンになる画像が含まれていることがあります。
ワールド一覧のアイコン画像が変わっていれば導入完了です!
うまくいかない時の対処法
Verの確認
導入した配布ワールドの対応ゲームVerが合っているか、MODを導入する場合は前提MODが合っているか、導入したMODファイルのすべてのゲームVerが揃っているかなど、導入環境のVerを再確認してみましょう。
ワールドデータを再アップロード
配布ワールドのワールドデータになかなか入れない場合は、配布ワールドのデータが何らかの影響で壊れてしまっている可能性があります。
再度ワールドデータをダウンロードからやり直してみましょう。
クライアントとサーバーのMODの導入状況
MODを導入している方に限りますが、マルチプレイの場合、ご自身と友達のPCのMOD導入環境、そしてサーバーのMOD導入環境が同じである必要があります。
影MODなど、クライアントのみ導入すればよいMODもありますが、MODの導入環境に違いがないか確認してみましょう。
サーバー再起動
見落としがちなのが、サーバーの再起動です。
SSH接続でサーバー内のファイルを操作した場合は必ずサーバーを再起動しましょう。
注意点(特にマルチプレイの方向け)
ワールドデータは大切に
ワールドデータにはワールドの情報全てが詰まっています。
元のワールドで既に遊んでいる場合は特にワールドデータを完全に削除してしまわないよう注意しましょう。
プレイヤー人数の制限
配布ワールドは、プレイヤー人数を想定して作られている場合があります。
例えば、2~4人用の配布ワールドに多数のプレイヤーが参加すると、ゲームバランスが崩れてしまう可能性があります。
ワールド制作者が推奨する人数に従うことが重要です。
サーバーのリソース管理
配布ワールドは大規模な建築や複雑なレッドストーン回路を含むことがあり、これらはサーバーに負荷をかけることがあります。
特にマルチプレイでは複数のプレイヤーが参加するため、サーバーの負荷が高くなる可能性があります。
おわりに
本記事ではマイクラの配布ワールドをソロプレイ・マルチプレイで導入する方法をご紹介しました。
やり方をまとめると、こんな感じです!
ソロプレイ | マルチプレイ |
---|---|
1. ワールドデータをダウンロード | 1. マルチサーバーを立てる |
2. データを「saves」にアップロード | 2. ワールドデータをダウンロード |
3. ソロプレイからワールドに入る | 3. SSH接続 |
4. データをサーバーにアップロード | |
5. 「world」データを置き換え | |
6. サーバーを再起動 | |
7. マルチプレイからワールドに入る |
配布ワールドは探せば探すほど多種多様な遊び方があり、マイクラの無制限な楽しさが実感できることでしょう。
配布ワールドだけでなく、マイクラには様々な遊び方があります!
ぜひソロでもマルチでもマイクラを幅広く楽しんでください!
最後までお読みいただきありがとうございました!!