マイクラの魅力をさらに引き出すために、多くのプレイヤーがMODを導入しています。しかし、初めての人にとっては導入方法や注意点がわかりにくいかもしれません。
本記事では、MODとは何かからロリポップ for GamersにおけるMODの導入・設定まで、初心者でも安心してMODサーバーでマルチプレイを楽しむ方法を詳しく解説します。
ぜひ、自分だけのマイクラの世界を作り上げましょう。
マイクラのMODとは
MODは英単語の「Modification」あるいは「Modding file」を略した言葉と言われており、改造データを意味します。MOD自体はマイクラに限らずPCゲームなどでよく使われています。
マイクラのMODは、ゲームに新しい機能や要素を追加するプログラムで、様々なユーザー・有志によって作成されています。
MODの導入により、ゲームプレイが一層豊かになり、クリエイティブなアイデアを実現できます。たとえば、MODを使って新しいアイテムやブロックを追加したり、独自のストーリーモードを作成したりすることができます。
基本的にMODは無料で提供されており、インターネット上の様々なコミュニティからダウンロードできます。
また、事前にMODの導入手順やトラブルシューティングに関してMinecraft Japan Wikiに記載されている基本事項および導入手順を確認することをおすすめします。
MODでできること、主な特長
MODを導入することで、以下のようなことが可能になります。
新しいアイテムやブロックの追加
ゲーム内での建築やクラフトがより多彩になります。例えば、新しい素材や家具、装飾品を使って自分だけの家や街を作ることができます。
新しいモンスターや動物の追加
ゲーム内の生物が増えることで、探検や戦闘がよりエキサイティングになります。新しいモンスターに挑戦したり、新たなペットを飼ったりすることができます。
仕組み・ルールの変更
例えば、重力の設定を変えたり、特定のアクションを追加したりすることができます。これにより、全く異なるプレイスタイルを楽しむことができます。
グラフィックの改善
高解像度のテクスチャやリアルな光影効果を追加することで、ゲームのビジュアルが劇的に向上します。
動作の軽量化
動作をさらに軽くすることが可能です。ゲームのリソース消費を減らしたり、レンダリングの最適化を行ったりすることで、特に低スペックのPCでもゲームを快適にプレイできるようにします。
MODサーバーとは
MODサーバーは、複数のプレイヤーがMODを利用して一緒にプレイできるマイクラのマルチサーバーです。通常のマルチサーバーとは異なり、特定のMODがインストールされており、参加者は同じMOD環境でゲームを楽しむことができます。フレンドや他のプレイヤーと一緒に、カスタマイズされた世界を冒険することができます。
MODサーバーのメリット
共有体験
複数のプレイヤーが同じMODを使用することで、共通の体験を共有できます。例えば、協力して巨大な建築物を作ったり、チームで強力なモンスターに挑んだりすることができます。
コミュニティの形成
同じ興味を持つプレイヤーと繋がることで、マイクラを通じた新しい友人関係を築くことができます。
多様なプレイスタイル
さまざまなMODを試すことで、毎回異なるプレイスタイルを楽しむことができます。飽きることなく長期間にわたりマイクラを楽しむことができます。
MODサーバーでマルチプレイするための条件
Java版であること
MODサーバーでマルチプレイを行うためには、マイクラのJava版が必要です。MODの多くがJava版に対応しているためです。そのため、Switchやスマホなどの統合版ではMODは利用できません。
バージョンが同じであること
マルチサーバーと参加者側でマイクラのバージョンが異なるとサーバーに接続できません。マルチプレイを楽しむためには、あらかじめ参加者側のバージョンを変更し、マルチサーバーのバージョンと同じにしておきましょう。
参加サーバーと同じMODを導入する
必ずしもではありませんが、多くの場合、サーバーに参加する前に、サーバーで使用されているMODを自分のPCにもインストールしておく必要があります。
MODを導入する際の注意点
MODを導入する際には、いくつかの注意点があります。以下にその詳細を説明します。
自己責任
MODの導入は基本的に自己責任です。公式のサポートを受けることはできませんので、問題が発生した場合は自分で対処する必要があります。特に、未知のMODを試す際には注意が必要です。
公式サイトや信頼できる大手のマイクラコミュニティサイトからのダウンロードを推奨します。ページ後半で大手サイトを紹介していますので参考にしてください。
また、導入前に他のユーザーのレビューや評価を確認し、信頼性の高いMODを選びましょう。
事前にバックアップを取る
MODをインストールする前に、必ず現在のゲームデータをバックアップしておきましょう。バックアップしておけば、万が一のトラブル発生時にもデータを復元できます。
バックアップは、マイクラのセーブデータフォルダをコピーするだけで簡単に行えます。特に大規模な変更を加える場合は、バックアップを定期的に取る習慣をつけましょう。
バックアップの作成
マイクラのセーブデータフォルダ(通常は「.minecraft/saves」フォルダ内)をコピーして、安全な場所に保存します。
データの復元
問題が発生した場合、バックアップを元のフォルダに戻すことで、ゲームデータを元に戻します。
MOD同士が競合する場合がある
複数のMODを同時に使用する場合、互いに競合してゲームがクラッシュすることがあります。導入前にMODの互換性を確認することが重要です。MODの説明ページやコミュニティフォーラムで、他のユーザーの報告を参考にすることが有効です。また、MOD管理ツールを使用して競合を避ける方法もあります。
PCの処理速度に影響が出る場合がある
MODを使用すると、PCの処理速度に影響が出ることがあります。特に重いMODを使用する場合、高性能なPCが必要です。自分のPCのスペックを確認し、対応できるMODを選ぶようにしましょう。
MODの中には、高解像度のテクスチャや複雑なメカニズムを追加するものがあり、これらは特に高い処理能力が必要ですので、ハイスペックなPCが求められます。
MODのインストールが必要な場所を確認
MODによって、以下のような場合があります。
- サーバーにインストールするだけで動作するMOD
- クライアント(自分のパソコン)にインストールするだけで動作するMOD
- クライアント(自分のパソコン)とサーバーの両方にインストールする必要があるMOD
そのため、インストールしたいMODの利用方法を十分に確認したうえで利用することをおすすめします。
ロリポップ for GamersでマイクラMODサーバーの立て方
マイクラでMODの世界を楽しむためには、MODを導入する前提で必要となるMODローダー(前提MOD)をサーバーにインストールします。
世界一簡単
ロリポップ for Gamersでは、Minecraftマネージャーで前提MODを選択するだけで済みます。マイクラマルチサーバーにはVanillaの他に、3つの前提MOD「Forge」「Fabric」「Mohist」を用意しています。希望の前提MODを選ぶだけで完了です。他の前提MODへの切り替えもいつでもクリックひとつで可能です。切り替え方法については、これで完璧。マイクラ向けおすすめレンタルサーバーとその選び方をご確認ください。
対応バージョンについては【マインクラフトJava版】マネージャーから選択可能な「サーバーの種類」と「バージョン」の一覧をご確認ください。
なお、ロリポップ for GamersではMODサーバーだけでなく、「Spigot」「Paper」の2種類のプラグインサーバーもご提供しています。詳しくは【マイクラMOD初心者向け】前提MODとプラグインサーバーを一挙に解説!それぞれの特徴とおすすめの使い分けをご紹介!をご確認ください。
MODサーバーへの各種MODの導入
ここまでは、サーバーに前提MODをインストールする方法を解説しました。ここからは、サーバーに様々なMODをインストールする方法について解説します。
今回はワールド内で近くにいる人とボイスチャット(会話)ができるSimple Voice Chatの導入を例に解説します。
サーバーにはSSH接続が必要となります。SSH接続の方法はいくつかありますが、今回は初心者の方でも気軽に使えるSSH接続に対応したFTPソフト(Windows版、Mac版いずれもあり)Cyberduckを用いて説明します。
公式サイトからダウンロードしたらご自身のパソコンにまずはインストールしてください。
インストール後、Cyberduckを起動しておきます。(以降はMac版でのキャプチャとなります)
SSH接続に必要なサーバー情報の準備
サーバーのコントロールパネルでIPアドレスをコピー
「秘密鍵を再作成」を選択
取り扱いにつて十分理解したうえで「作成」を選択
「作成」選択後は秘密鍵が作成され、「id.txt」というファイル名でご自身のパソコンにダウンロードされます。Cyberduckでサーバーに接続時に必要になりますので、該当ファイルの保存場所を確認しておきましょう。
Cyberduckを用いてサーバーにMODをインストールする手順
Cyberduckを起動したら新規接続を選択
接続方法のリストからSFTP(SSHによる暗号化FTP)を選択
サーバーの欄にコントロールパネルでコピーしたIPアドレスを入力
ポート番号は22のまま
ユーザー名はコントールパネルのSSH ユーザー名を入力
SSH Private Key のプルダウンから「選択」を実施
ファイル選択画面が表示されますので、サーバーのコントロールパネル「秘密鍵を再作成」時にダウンロードした「id.txt」ファイルの保存先フォルダに移動し、該当ファイルを選択し、「選択」を実施。
Cyberduckの画面に戻りますので、「接続」を実行
下図のようになった場合は「許可」を選択
無事サーバーへの接続に成功すると下図のような表示となります。
下図にしたがってサーバーのルートに移動します。
移動するとフォルダの一覧が表示されますので、その中から「opt」を選択してください。
「opt」フォルダの中に「minecraft」フォルダがありますのでフォルダを開きます。するとMinecraftマネージャーでインストールした前提MODとバージョン(詳しくはこれで完璧。マイクラ向けおすすめレンタルサーバーとその選び方のロリポップ for Gamersなら3クリックで前提MODの導入完了を参照)のフォルダが作られていることが確認できます。
今回は、前提MOD「Fabric」バージョン「1.20.4」でマルチプレイを楽しむものとして、ここにMODを追加する手順を示します。
「fabric-1.20.4-0.15.11」を開くと「mods」フォルダがあります。今回導入するMOD「Simple Voice Chat」のファイル「voicechat-fabric-1.20.4-2.5.15.jar」を「mods」フォルダにアップロードしてください。
アップロードするMODファイルは、前提MODに対応したバージョンのファイルである必要があります。今回の場合、前提MODは「Fabric」、バージョンは「1.20.4」ですので、MODファイルもそれに対応した「voicechat-fabric-1.20.4-2.5.15.jar」をご用意する必要があります。
「voicechat-fabric-1.20.4-2.5.15.jar」などのMOD導入に必要なファイルは、それぞれのMODの提供先から入手可能です。
インストール後はサーバーを再起動すれば、ワールドに反映されます。
サーバーを再起動するためには、SSH接続でサーバーにログイン後、サーバー再起動のコマンドを実行してください。実行方法についてはロリポップ!for Gamers ヘルプセンター > サーバープロセスを起動・停止するを参考にしてください。
以上でサーバーにMODをインストールする手続きが完了です。
なお、今回ご紹介したSimple Voice Chatはサーバーのポート開放(プロトコル:UDP、ポート番号:24454)が必要なMODです。ポート番号を変更することも可能ですので詳細については「Simple Voice Chat」のドキュメントをご確認ください。ポートの開放手続きについてはロリポップ!for Gamers ヘルプセンター > ポートを開閉するを参照し、ご自身で実施してください。
MODサーバーに接続するためには、参加者つまりクライアント側のPCにもサーバーと同じ前提MODをインストールする必要があります。
以下では、参加者側のPCに前提MODのFabricをインストールする手順を解説します。
参加者のPCへのFabricのインストール
以下では前提MOD「Fabric」をインストールする手順を解説します。
Fabricの公式サイトにアクセス
まず、Fabricの公式サイト( https://fabricmc.net/ )にアクセスしましょう。
次にメニューの「Download」をクリックしInstallation for Minecraft Launcher ( https://fabricmc.net/use/installer/ )ページに遷移します。
「Download」ボタンを選択してインストールファイルをダウンロードしてください。
Windowsでのインストール方法
- ダウンロードしたファイル「fabric-installer-バージョン番号.exe」をクリックして起動します。
- Minecraft バージョンでは、接続先サーバーのマイクラのバージョンを選択してください。
Mac、Linuxでのインストール方法
- ダウンロードしたファイル「fabric-installer-バージョン番号.jar」クリックして起動します。
- Minecraft Versionでは、接続先サーバーのマイクラのバージョンを選択してください。
Minecraftランチャーを起動
Minecraftランチャーを起動し、MAINECRAFT:Java Edition を選択後、メニューから「起動構成」を選択します。
起動構成画面にインストールしたFabricが表示されていれば、無事にインストールが完了です。
ゲームディレクトリの変更
Fabricのインストールが完了後、そのままプレイしても良いですが、通常のマイクラの設定を上書きや、元データの破損などを防ぐため、ゲームディレクトリを変更することをおすすめします。
起動構成の右端の「···」から「編集」を選択。
ゲームディレクトリの「参照」ボタンを選択します。
MODプレイ用のフォルダを作ります。フォルダを作る場所は特に指定はありません。
今回は「.minecraft」フォルダがある「Roaming」フォルダの中に新しくフォルダを作成することにします。「Roaming」を選択した状態で「新しいフォルダの作成」を選択します。
フォルダの名前は管理・把握しやすくするために、「.minecraft_fabric_1-20-4」とわかりやすいものにしました。作成したら「OK」を選択します。
ゲームディレクトリに作成したフォルダが選択された状態になりますので、「保存」ボタンを選択します。
以上でゲームディレクトリの変更は完了です。
Minecraft Fabricの起動確認
インストールした「Fablic」を選択し「プレイ」ボタンをからマイクラを起動します。
タイトル画面で下図のようにFabricと表示されていれば無事インストール成功です。
以上で前提MOD「Fabric」を参加者のPCにインストールする手続きを完了となります。
以降では各種MODののインストール方法を紹介します。
MODのインストール
MODファイルのダウンロード
お気に入りのMODをダウンロードします。MODは通常、.jarファイル形式で提供されます。信頼できるサイトからダウンロードしてください。
いずれも海外のサイトですが、MODが手に入る大手サイトを2つご紹介します。
MODファイルの配置
ダウンロードしたMODファイルをMinecraftの「mods」フォルダに移動します。Windowsの場合、このフォルダは通常次のパスにあります。 C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\.minecraft\mods
ただし、前述の「参加者のPCへのFabricのインストール」では、Roaminフォルダの中に「.minecraft_fabric_1-20-4」を作成しましたので、Fablicを前提とするMODはすべて「.minecraft_fabric_1-20-4」の中の「mods」フォルダに入れてください。
MODサーバーへの接続
MODサーバーの情報を取得
接続したいMODサーバーのIPアドレスとポート番号を取得します。サーバーの運営者から提供される情報を確認しましょう。
マイクラを起動してサーバーに接続
マイクラを再度起動し、「マルチプレイ」メニューに進みます。「サーバーを追加」ボタンをクリックし、サーバーのIPアドレスとポート番号を入力して保存します。
サーバーに接続
リストに追加されたサーバーを選択し、「接続」ボタンをクリックします。無事にサーバーに接続できれば、MODを使用したマルチプレイを楽しむことができます!
本記事で紹介したMOD「Simple Voice Chat」で近くの人とボイスチャットを楽しむためには、マイクラ起動後にキーボードのVキーを押して初期設定をする必要があります。設定の詳細は 「Simple Voice Chat」のページをご確認ください。
Simple Voice Chat の設定画面
影MODのひとつ「BSL Shaders」を入れてプレイ中の画面
まとめ
以上が、Minecraft FabricのインストールとMODサーバーへの接続手順です。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、一度慣れてしまえば簡単です。MODを導入することで、マインクラフトの世界がさらに広がります。ぜひ試してみてください。
ただし、「MODを導入する際の注意点」は忘れずに。
また、前提MODについては【マイクラMOD初心者向け】前提MODとプラグインサーバーを一挙に解説!それぞれの特徴とおすすめの使い分けをご紹介!も参考にしてください。