「Verや前提MODがたくさんあるからMODの管理が大変...。」
「ワールドごとにMODを入れ替えるのが面倒くさい...。」
「そもそもMODが多すぎてどれを入れるか決められない!」
そんなもどかしさを抱える方のために、マインクラフトのMODやリソースパックを簡単に検索・管理ができる便利なマインクラフトランチャー「Modrinth」とその使い方をご紹介します!
MODやマイクラ、PC自体にもあまり詳しくない初心者の方や、お子様のためにMODを調べている保護者の方々のためにもわかりやすいよう解説しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
※MODの導入はマインクラフトJava版のみ対応されています。統合版では導入ができないのでご注意ください。
そもそもMODって?
MOD初心者の方向けに、まずMODとは何かお話しします。
ひとことで言うと、MODとはマインクラフトのゲーム要素を書き換える拡張・改造プログラムです。
MODは本来ゲームにないプログラムを「追加」することでゲームのプレイ体験をより魅力的にしてくれます。
最近筆者は武器を投げるMOD「Weapon Throw」が気になっています。
MODはたくさんの種類があり、それぞれが対応しているマインクラフトのゲームVerやMODを導入するために必要な「前提MOD」が異なります。
実は、これらを全て管理するのがとっても大変なんです。
今回ご紹介する「Modrinth」は前提MODなどに詳しくなくてもMODの導入がまとめてできてしまう便利なマインクラフトランチャーです。
筆者が何よりも感激したModrinthの機能は、ある特定のMODを導入したときに自動でそのMODが動作するために必要なMODもインストールしてくれる機能でした。
ぜひ参考にしてみてください!
【注意】
MODはマインクラフト公式のサービスではなく、MODを製作する方々が独自に開発したものがほとんどです。そのため、MOD導入はあくまで自己責任でお願いします。
参考
前提MODについて知りたい方へ
【マイクラMOD初心者向け】前提MODとプラグインサーバーを一挙に解説!それぞれの特徴とおすすめの使い分けをご紹介!
Modrinthとは
早速本題に入りますが、「Modrinth」をひとことで言うとMODやVerをあらかじめ設定して起動できるマインクラフトランチャーです!
画像引用:Modrinth
マインクラフトランチャーとは、マインクラフトを起動するアプリのことです。
公式のマインクラフトランチャーはクリーパーの顔がアイコンになっています。
つまり公式のマインクラフトランチャーの代わりに、よりMODで遊ぶことに特化したModrinthのマインクラフトランチャーを使ってみようという作戦です。
インスタンスの保存
Modrinthでは「インスタンス」と呼ばれるゲームの起動構成をゲーム起動前に作成できます。
ここで前提MODやゲームVer、導入するMODなどをあらかじめ設定した状態でゲームを起動できるというわけです。
インスタンスはModrinthの中にいくつも保存できるため、起動構成の設定を何度もする必要がなく、スムーズにゲームをスタートできます。
インスタンスにはMODを複数追加しておくことができ、それをMODパックとして配布することもできます。
MODの検索がらくらく
Modrinthのもう一つの便利なポイントは、MODの検索がとっても簡単なことです。
分かりやすい検索画面があるので、たくさんのMODの中から自分が欲しいものをすぐに見つけることができます。
特徴的なのは、誰かが作成したMODパックをインストールすることもできる点です。
(音楽のセットリストを友達に共有するようなイメージです。)
影MOD、リソースパックにも対応
Modrinthは影MODやリソースパックにも対応しています。MODと一緒に影MODやリソースパックを入れられるので、マイクラの世界をより自分好みに楽しみたい人に嬉しい機能です。
日本語対応はないけど...大丈夫
残念ながら、Modrinthには日本語の対応がありません。
代わりと言ってはなんですが、この記事で基本的な使い方をしっかり解説しますので、すぐに慣れるはずです!
Modrinthの導入手引き
なんとなくModrinthが便利そうということはお分かりいただけたでしょうか?
お分かりいただけたということで、早速Modrinthを導入してみましょう!
Modrinthの導入手順を、3つのステップでご紹介します。
導入自体はとってもシンプルなので一緒に進めていきましょう!
STEP1 Modrinthアプリをダウンロード
以下のサイトから、Modrinthのデスクトップアプリをダウンロードしましょう。
Modrinth ダウンロードサイト
下のような画面が開いたら、お使いのPCに合うアプリを選択しましょう。
画像の赤枠で囲ったボタンをクリックするとアプリのバージョンを選ぶ画面に飛ぶので、ご自分のPCに合うバージョンのダウンロードボタンをクリックしてください。
今回はMacでの画面で進めていきます。
ダウンロードされた.dmgファイルをダブルクリックで開くとインストーラーが開きます。ウィンドウ右のModrinthのアプリアイコンをドラッグ&ドロップでApplicationsの中に入れてください。
ApplicationsのアイコンをダブルクリックしてModrinthアプリが入っていれば、ダウンロードが完了です。
STEP2 Modrinthアプリを起動する
早速、ダウンロードしたModrinthアプリを起動してみましょう。
Modrinthアプリのアイコンをダブルクリックで開いてください。
もし開けない場合はアイコンにカーソルを当てて右クリックし、「開く」をクリックしてください。
下のようなウィンドウが開く場合はもう一度「開く」をクリックしてください。
STEP3 マインクラフトのアカウントにサインインする
Modrinth内でお持ちのマインクラフトのアカウントにサインインしておきましょう。
サインインしなくてもMODパックの検索などは可能ですが、Modrinthアプリとマインクラフトを紐づけておかないとModrinthアプリからマインクラフトの起動ができないので、ランチャーとしてModrinthを使う方は必須です。
アプリを開いた画面の左上に、親の顔ほど見た彼の顔があるはずです。
①スティーブのアイコンをクリックすると「Not signed in」と出ますので、
②緑のボタンをクリックしてください。
Modrinthにサインインするためのウィンドウが開くはずです。(数秒時間がかかる場合があります)
①マインクラフトのアカウントを持っているメールアドレス(または電話番号、Skype)を入力して②緑の「次へ」ボタンをクリックしてください。
①入力したメールアドレスに認証用のコード(メールアドレスの場合6桁の数字)が届きますので、コードを入力して②緑の「サインイン」ボタンをクリックしてください。
Modrinthアプリの画面左上に、ご自分のスキンの顔アイコンが表示されていればOKです。
アイコンをクリックするとサインインしているアカウント名まで表示されます。
Modrinthの使い方
Modrinthには多くの機能があります。
本記事では主要な機能である「インスタンスの管理」をメインに、MODの検索方法なども添えて解説していきます!
インスタンスを作成する
まずはModrinthをマインクラフトランチャーとして使うために、先ほど軽くご紹介した「インスタンス」を作成します。
インスタンスの作成方法は「自分で作成する」方法と「誰かが作ったMODパックをインスタンスとしてインストールする」方法の2つがあります。
自由にカスタマイズしてゲームを遊びたい方は前者、有名なMODや安定した環境ですぐにプレイしたい方は後者の方法をおすすめします。
作成方法1 自分で作成する
インスタンスを自分で作成する手順をご紹介します。
Modrinthアプリの画面左下にある緑の「+」ボタンをクリックします。
インスタンスの作成画面が出るので、画面上の「Custom」を選択した状態で、インスタンス名、前提MOD、ゲームVerをそれぞれ選択してください。
インスタンスのアイコン画像は無くても作成できますが、インスタンスを見分けやすくなります。
前提MODとゲームVerは選ぶものによって遊べるMODが絞られてしまうので、すでに遊びたいMODを決めている方は事前にそのMODがどの前提MODやゲームVerに対応しているかを確認しておきましょう。
それぞれ選択できたら、右下の「+Create」ボタンをクリックしてください。
数秒待つとインスタンスが作成されます。
インスタンスはホーム画面や「ライブラリ」と呼ばれるスペースに追加されます。
これでランチャーとして使えるようになりましたが、このままMODも追加してみましょう。
自作インスタンスにMODを追加する
もう一つのインスタンス作成方法と大きく違う点はMODを好きなように追加していける点です。
早速インスタンスにMODを追加してみましょう!
ホーム画面に先ほど作成したインスタンスが追加されていると思います。
カーソルを合わせると緑のプレイボタンが出るかと思いますが、それは押さずにインスタンスのアイコンをクリックします。
※プレイボタンを押すとそのままゲームが起動します。
「Add content」ボタンをクリックしてください。
MODの検索画面に飛ぶので、気になるMODを入れていきましょう。
上のタブで表示するコンテンツをMOD、プラグイン、影MOD、リソースパックに変更できます。
色々機能がありますが、よく使うボタンをピックアップしてみました。
ダウンロード数やフォロー(いいね)数が多いと人気なコンテンツであることが分かります。
「Install」ボタンを押すと作成したインスタンスに最新版のコンテンツが追加されます。
この画面では選択中のインスタンスで使えるコンテンツのみが表示されます。
遊びたいMODなどが見当たらない場合は、選択した前提MODやVerにそのコンテンツが対応していない、ということなのでインスタンスを作り直してみましょう。
各コンテンツが何に対応しているかは、画面左の検索ボタン(虫眼鏡のアイコン)が便利です。
また、MODは入れ過ぎるとケンカしてうまく動かなくなることがあります。入れ過ぎには注意しましょう。
いざプレイ
筆者も色々入れてみました。
なんとも嬉しいのが、MODをインストールした際に、そのMODが動作するために必要な別のMODも自動でインストールしてくれるという点です。
たとえば筆者の場合、インベントリ整理MODの「Inventory Profiles Next」の動作に必要な「Kotlin」と「libIPN」が自動で追加されていました。助かります。
左上の「Play」ボタンで、ゲームを起動してみます。
無事にMODやリソースパックが導入できました!
作成方法2 MODパックをインスタンスとしてインストールする
続いて、MODパックをインストールする方法でインスタンスを作成してみましょう。
MODパックとは、特定のMODなどのコンテンツが、いくつか入った状態で配布されたものです。
こちらの作成方法では、すでに完成されたMODパックをそのままインスタンスとしてプレイすることができるため、安定した環境ですぐにゲームを始められます。
特定のMODが動作できるよう軽量化に重点をおいたものや、ゲームをよりリアルな雰囲気にするためにコンテンツを選抜したものなど様々な使いやすいMODパックが配布されています。
MODパックを選ぶ
MODパックは誰でも作成・配布ができるためたくさんのMODパックがあります。
ご自分のプレイスタイルに合ったMODパックを探してみましょう。
Modrinthのアプリ画面左の検索ボタン(虫眼鏡のアイコン)をクリックすると、コンテンツの検索画面が表示されます。
画面上の「Modpacks」タブを選択するとMODパックがインストール順に表示されます。
MODなどのインストールと同様、緑の「Install」をクリックすると最新版のMODパックがインストールされます。
いざプレイ(例:スカイブロック)
今回は例として、古き良き「スカイブロック」を遊んでみます。
検索欄に「Simply Skyblock」と入力して、一番上に出てくるものをインストールしてみましょう。
最終更新が2年前とのことですが、シンプルゆえのことですね。
Modrinthアプリ画面左の「ライブラリ」ボタンを開くとMODパックがインストールされたことが分かります。
アイコンを開いてみると様々なMODが入っていることが分かります。
多くのMODパックは、MODパックの主役となる特定のMODが動きやすいように環境を整えています。主役のMODのマニュアルなどはMODのページ内に記載されていることがあるため、MODパックの説明が不十分な場合主役のMODの説明を読むとよいでしょう。
今回選んだ「Simply Skyblock」ではスカイブロックを生成するMODを主役として、軽量化MODや影MODを導入可能にするMODなどが一緒に入っています。
なお、インスタンスを自分で作成する方法と違うのが、アプリ上でMODのON/OFFを切り替えられない、MODを削除することができないなど、カスタマイズができない点です。
自作インスタンスには「コンテンツを追加」するボタンがありますが、こちらはそのボタンが消えています。
※影MODなどもインストールしたままのMODパックには入っていないケースが多いです。アプリ外では追加可能ですので、後ほど追加方法をご紹介します。
早速左上の「Play」ボタンをクリックしてゲームを起動してみましょう!
「Simply Skyblock」の場合、主役のMODである「Skyblock Creator」によってスカイブロックを生成するワールドタイプを追加してくれています。
ワールドを新規生成する画面で、「More World Options...」をクリックします。
続いて、「World Type:Default」と書かれたボタンをクリックしてワールドタイプを変更します。
今回の場合、5回クリックして表示される「Simple Tree」と6回クリックして表示される「Classic Skyblock」が「Skyblock Creator」MODによって追加されたワールドタイプです。
今回は「Classic Skyblock」でワールドを生成してみましょう。
無事にスカイブロックワールドが生成できました!
MODパックに影MODを追加する方法
先ほどお話しした通り、MODパックをインスタンスとしてインストールする方法はカスタマイズ性に欠けます。
しかし、Modrinthアプリ外からであればMODパックの内容を変更することが可能なんです。
今回は筆者のお気に入り影MOD「Complementary Shaders - Reimagined」を導入していきます。
事前に追加したい影MODの.zipファイルをPCにダウンロードしておいてください。
なおModrinthにはOptiFineが対応していないため、Iris Shadersに対応した影MODを使うことをおすすめします。
Complementary Shaders - Reimaginedのダウンロードページ(Modrinth)
このとき、追加するインスタンスに合ったVerの影MODをダウンロードしてください。
今回の場合影MODを導入可能にする「Iris Shaders」がインストールされているため、プラットフォームを「Iris」と設定しました。 インスタンスのVerなどはModrinthアプリ内で確認できます.
影MODの.zipファイルがダウンロードできたら、Modrinthアプリを開き、変更を加えたいMODパックのコンテンツ一覧を開いてください。
インスタンスに変更を加える場合は必ずインスタンスを停止してから行ってください。ゲームを終了すれば自動的にインスタンスも停止しますが、アプリ上でもインスタンスの停止が可能です。
インスタンスの停止が確認できたら、アプリ画面左上の「Folder」ボタンをクリックしてください。
PC内に自動で作成されたMODパックのフォルダが開くので、影MOD用のフォルダ「shaderpacks」をダブルクリックします。
影MOD以外のMODを追加する方は、「mods」フォルダ、リソースパックを追加する方は「resourcepacks」フォルダを開いてください。
今回は影MODを導入したいので、先ほどダウンロードした影MODの.zipファイルを「shaderpacks」フォルダにドラッグ&ドロップします。
Modrinthアプリに戻ると、インスタンスの中に影MODの「Complementary Shaders - Reimagined」が入ったことが分かります。
影MODをオンにするには、ゲーム内で影MODを選択する必要があります。
Modrinthアプリからゲームを起動して、「設定」、「ビデオ設定」、「シェーダーパック」とクリックしていきます。
使う影MODを選択して、「完了」をクリックします。
無事に影MODが導入できました!
MODパックを使う場合の注意点
MODパックは個人が作成したものも多く配布されています。
MODパックによっては膨大な容量を要するものや、外部サイトも併用しなければ動作しないものも存在します。
日本語対応も少ないため、MODパックをプレイする際はインターネットや動画サイトで検索してみて、しっかりと遊び方を把握した上で安全にプレイしてください。
MODパックの作成方法
最後にMODパックの出力方法も解説します。
MODパックごとお友達に送信することで、マルチプレイをするときなどに、クライアントの環境を同じに揃えやすくなります。
配布したいインスタンスのコンテンツ一覧から、画面右上の「Export modpack」をクリックします。
開いたウィンドウの緑の「Export」ボタンをクリックしてダウンロード先のファイルを指定したら.mrpackの拡張子でMODパックがダウンロードできます。
設定によってはワールドデータなども一緒に送信できます。
(ワールドデータは「saves」ファイルを一緒に送信するだけですが、容量が増えるので注意です)
これをお友達に送信して、インストールしてもらえば同じMOD環境ですぐに遊べるというわけです。
MODパックのインストール方法
続いてMODパックをインスタンスとしてインストールします。
.mrpackをModrinthアプリに追加するにはまずインスタンスの作成画面を開きます。
作成画面上の「From File」をクリックして、「Import from file」をクリックして、入れたいMODパックの.mrpackファイルを選択します。
.mrpackをドラッグ&ドロップで追加することも可能です。
おわりに
本記事ではModrinthの導入方法と使い方をご紹介しました。MOD導入の感動は得られたでしょうか?
MODは種類がとても多いので、自分のプレイスタイルに合うものを探すのがそもそも大変です。今回ご紹介したModrinthを使って、MODをまとめてらくらく管理しちゃいましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!