「せっかく作った建築を壊されたくない」「勝手にチェストを開けられるのを防ぎたい」……。
マイクラのマルチサーバーを運営していると、こうした荒らし行為の悩みは尽きません。
そんな問題を一挙に解決してくれるのが、サーバー管理者の必須ツール WorldGuard(ワールドガード) です。
導入するだけで、特定の場所を「保護エリア」に変え、荒らし行為を物理的に不可能にできます。
この記事では、WorldGuardのインストール方法から、実戦で使える便利な「flag(フラグ)」設定の具体例まで詳しく紹介します。
あなたのワールドを、誰もが安心して楽しめる最高の場所にしましょう!
<この記事でわかること>
🔽 WorldGuard(ワールドガード)について
🔽 WorldGuardプラグインの導入方法
🔽 WorldGuardの基本的な使い方
🔽 WorldGuardのflag(フラグ)を使った荒らし対策方法
WorldGuard(ワールドガード)とは
出典:WorldGuard
WorldGuardは、マイクラ Java版のマルチプレイサーバーにおいて、ワールド内の領域保護や環境制御を行うための強力なプラグインです。
指定した範囲(リージョン)ごとに「ブロックの破壊を禁止する」「PvPを無効化する」といったルールを適用できます。
主な機能は以下の通りです。
- 領域の保護: 特定エリア内でのブロック破壊・設置を禁止。
- アクセス制限: ドアやチェストの開閉を許可されたプレイヤーのみに限定。
- PvP制御: エリア内でのプレイヤー同士の戦闘をオン/オフ。
- 環境保護: 火災の延焼、TNTの爆発、溶岩の流出などを防止。
- モンスター制御: 特定エリアでのモンスターのスポーンを停止。
WorldGuardプラグインの導入方法
WorldGuardの導入方法を、以下の4ステップで解説します。
WorldGuardプラグインの導入方法
🔽 ① プラグインサーバーを立てる
🔽 ② 必要プラグインのダウンロード
🔽 ③ 必要プラグインのインストール
🔽 ④ WorldGuardが正常に導入されているか確認
WorldGuardを動作させるには、前提として以下の環境が必要です。
- WorldEditの導入: WorldGuardは範囲指定にWorldEditを使用するため、必ずセットでインストールしてください。
- プラグインサーバーの利用: SpigotやPaperなどのプラグインサーバーが必要です。公式サイトではパフォーマンスの観点からPaperが推奨されています。
WorldEditについて、以下の記事で詳しく解説しています。

1. プラグインサーバーを立てる
まずはプラグインを導入可能なサーバー環境を用意します。
レンタルサーバー『ロリポップ! for Gamers』をご利用の場合は、以下の手順でプラグインサーバーを立てることができます。
- ロリポップ for Gamersにログインし、契約したサーバーの管理画面からゲーム設定のバージョン情報横にある「変更」を選択します。

- サーバーの種類を「paper」に、バージョンをプレイ環境に合わせたバージョン(例:1.20.1)に変更する。

以上でロリポップ for Gamersでのプラグインサーバーの設定は完了です。
レンタルサーバーを利用する以外にも以下の方法でプラグインサーバーを立てることができます。
- 自分のPCでプラグインサーバーを立てる
- 無料のサーバー管理ソフトでプラグインサーバーを立てる
PaperMCサーバーやプラグインサーバーの詳しい立て方を以下の記事で解説しています。

2. 必要プラグインをダウンロードする
WorldGuardとWorldEditをダウンロードします。
サーバーのバージョンとプラグインのバージョンを一致させることが重要です。
- Curse Forgeのプラグイン配布ページにアクセス。
- 「File」タブから、サーバーと同じバージョンのファイルをそれぞれダウンロードします。

3. 必要プラグインをインストールする
ロリポップ for Gamersをご契約中の方は、ロリポップ for Gamersの専用機能「ファイル管理機能」を使ってプラグインをサーバーにアップロードすることができます。
<ファイル管理機能とは?>
ファイル管理機能はSFTPソフトを使わずブラウザ上の管理画面だけで、サーバー内へのファイルのアップロードやダウンロード、編集などができる機能です。
難しい知識は不要で、プラグインのファイルも簡単に導入することができます。
▼「ファイル管理機能」の詳細や使い方はこちらのヘルプページをご覧ください。

早速プラグインをアップロードしていきます。
「ファイル管理」タブから、「plugins」フォルダを開いてください。

「plugins」フォルダに、ドラッグ&ドロップまたは画面右上の「追加」→「アップロード」からダウンロードした .jarファイルをアップロードしてください。

「plugins」フォルダにすでにファイルが入っている場合、それらはプラグインサーバーを安全に管理するためにデフォルトで導入されているファイルです。
基本的にユーザー側で操作する必要はありません。
以上でプラグインをサーバーにアップロードできました!
サイズが2GBまでのファイルであればファイル管理機能を使ってアップロードできるので、ぜひご活用ください。
<プラグインの削除方法>
プラグインを削除したい場合も、ファイル管理機能から該当のプラグインファイルを選択するだけで削除できます。
※ 削除の際は、関連データの消失に注意してください。
また、SFTPソフトを使ってSSH接続をすることでもプラグインをサーバーにインストールすることができます。
やや上級者向けの方法ですが、以下の手順でお試しください。
- SFTPソフト(CyberDuck、WinSCP等)で
/opt/minecraft/current/pluginsフォルダを開きます。 - ダウンロードした
.jarファイルをアップロードします。 - コントロールパネルからサーバーを「再起動」します。
自分のPCでプラグインサーバーを立てた場合も、PC内のサーバー起動ファイルがあるフォルダに「plugins」フォルダが生成されます。
そのフォルダにダウンロードした .jar ファイルをアップロードして、サーバーを起動させてください。
環境別のプラグインの導入方法などを以下の記事で詳しく解説しています。

4. WorldGuardが正常に導入されているか確認
サーバー起動後、ゲーム内のチャット欄で以下のコマンドを実行します。
/plugins
チャット欄に表示されるリストに WorldGuard と WorldEdit が緑色の文字で表示されていれば導入成功です。
文字が表示されなかったり、文字が赤くなっている場合は導入がうまくできていません。
.jarファイルのバージョンや導入状況を再確認し、必要に応じてサーバーの再起動を行いましょう。
WorldGuardの基本的な使い方
WorldGuardでは、保護したい範囲を「リージョン」として定義し、そのエリアに「フラグ」というルールを適用します。
リージョンの作成には、自分自身も含めて管理者権限(OP権限)が必要です。
権限レベルは 「管理者」以上に設定 してください。
OP権限の設定方法の詳細は以下の記事で解説しています。

また、リージョン設定などはマイクラの「コマンド」を使用します。
マイクラのゲーム内で「/」または「t」でチャット画面を開き、コマンドを入力してください。
1. 保護リージョンの指定
領域選択コマンドを実行
//wand
- コマンド実行で手に入る「木の斧」を装備します。
- 保護したい範囲の始点を左クリック、対角線上の終点を右クリックで選択します。

2. リージョンの作成
リージョン作成コマンド
選択した範囲に名前を付けて保存します。
/rg define [リージョン名]
リージョン削除コマンド
不要になった保護を解除します。
/rg remove [リージョン名]
リージョン再作成(上書き)コマンド
範囲を修正して上書きします。
/rg redefine [リージョン名]
作成したリージョンの一覧表示コマンド
/rg list
作成したリージョンの保護状態確認コマンド
/rg info [リージョン名]
3. メンバーの登録
特定のプレイヤーにだけ編集権限を与えたい場合に使用します。
/rg addmember [リージョン名] [プレイヤー名]
指定可能なグループ一覧
- all: 全プレイヤー。
- owners: リージョンの所有者。
- members: 登録されたメンバー。
- nonmembers: メンバー以外の全員。
flag(フラグ)を使った荒らし対策
リージョンに対してフラグ(flag) を設定することで、エリア内の具体的なルール(火の使用禁止など)をカスタマイズできます。
特定のエリアへの不正アクセスの拒否
特定のエリアへ未許可のプレイヤーが入れないようにします。
/rg flag [リージョン名] -g members entry deny
管理用スペースやイベントの準備エリアなど、一般プレイヤーの立ち入りを制限したい場所に有効です。
さらに、進入時や退出時にメッセージを表示させることで、プレイヤーに保護エリアであることを明示できます。
以下のコマンドでメッセージを設定可能です。
- 進入メッセージ:
/rg flag [リージョン名] greeting [メッセージ] - 退出メッセージ:
/rg flag [リージョン名] farewell [メッセージ]
※ 退出を禁止したい場合は exit deny を設定することで、特定のイベント会場やアスレチックからの脱走を防ぐといった使い方も可能です。
延焼防止による放火対策
炎の拡散を防ぎ、放火による建物の消失を防止します。
/rg flag [リージョン名] -g all fire-spread deny
木造建築が多い街並みや、景観を守りたい重要エリアの設定に推奨されます。
火の粉による延焼だけでなく、「火打石と打ち金」そのものの使用や、溶岩による引火を個別に制限することも可能です。
- 火の使用制限:
/rg flag [リージョン名] lighter deny - 溶岩による引火防止:
/rg flag [リージョン名] lava-fire deny
これらを組み合わせることで、木造建築が並ぶメインストリートや森の洋館などの景観を完璧に守ることができます。
建物・ブロック破壊の禁止
ブロックの設置や破壊を全面的に禁止します。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers build deny
ロビー、公共施設、展示会場など、地形や建造物をそのまま維持したい場所に使用します。
build フラグは強力ですが、設定すると「ドアを開ける」「ボタンを押す」といったプレイヤーの基本動作まで禁止される場合があります。
一般プレイヤーに「スイッチ操作だけは許可したい」という場合は、interact(相互作用)フラグを併用しましょう。
- スイッチやドアの操作を許可:
/rg flag [リージョン名] interact allow
これにより、施設の見学は自由にさせつつ、建物は一切壊されないという絶妙な管理が可能になります。
チェストへのアクセス制御
許可のないプレイヤーがチェストを開けるのを防ぎます。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers chest-access deny
共有設備はあるが、アイテムの持ち出しを厳格に管理したい場合に最適です。
チェストだけでなく、樽(バーレル)やシュルカーボックス、さらにはホッパーによるアイテムの吸い出しまで保護の対象に含まれます。
もし「チェストは開けさせたくないが、作業台やエンチャントテーブルは自由に使わせたい」という場合は、use フラグで調整することで、より利便性の高い公共スペースを構築できます。
特定のエリア内のPvPの禁止
エリア内でのプレイヤー間戦闘を無効化します。
/rg flag [リージョン名] -g nonmembers pvp deny
商店街やスポーン地点など、平和な交流を目的としたエリアの安全確保に役立ちます。
PvPを禁止しても、スプラッシュポーションの負の遺産や、釣り竿での引っ張りといった「間接的な嫌がらせ」が発生することがあります。
より厳格に平和を維持したい場合は、potion-splash フラグを deny に設定し、回復以外のポーション効果を無効化する設定も検討しましょう。
クリーパーの爆発防止
クリーパーによる地形破壊を防ぎます。
/rg flag [リージョン名] creeper-explosion deny
建築密度が高い場所や、クリーパーを使った悪質な地形破壊(荒らし)対策として非常に効果的です。
クリーパー以外の爆発(TNT、ガストの火球、ウィザーの召喚爆発など)も個別に制御可能です。
- TNT爆発の禁止:
/rg flag [リージョン名] tnt deny - その他の爆発防止:
/rg flag [リージョン名] other-explosion deny
特にウィザーは通常のブロック保護を貫通して破壊する場合があるため、拠点周辺では other-explosion を設定しておくのがサーバー運営の鉄則です。
動物へのダメージ無効化
家畜やペットへのダメージを無効にします。
/rg flag [リージョン名] -g all damage-animals deny
牧場や動物園などの施設で、嫌がらせによる殺傷を防ぐために活用します。
実は「額縁」や「絵画」「アーマースタンド」も内部的にはエンティティ(動物と同じ扱い)として処理されるため、このフラグを設定していないと荒らされるリスクがあります。
- 額縁の保護:
/rg flag [リージョン名] entity-item-frame-destroy deny - 絵画の保護:
/rg flag [リージョン名] entity-painting-destroy deny
装飾にこだわった内装を守るためには、動物保護フラグとセットでこれらを制限するのが非常に効果的です。
安全地帯の確保
特定のエリア内でプレイヤーが一切のダメージ(落下、攻撃等)を受けなくなります。
/rg flag [リージョン名] invincible allow
初心者向けの安全地帯や、事故死を防ぎたい観光エリアの設定におすすめです。
「ダメージを受けない」だけでなく、滞在しているだけで自動的に体力が回復したり、空腹が満たされる「聖域」のような設定も可能です。
- 自動回復の設定(1秒ごとにハート半分回復)
/rg flag [リージョン名] heal-amount 1(回復量を設定)/rg flag [リージョン名] heal-delay 1(回復の間隔を1秒に設定)
- 空腹回復の設定
/rg flag [リージョン名] feed-amount 1(回復量を設定)/rg flag [リージョン名] feed-delay 1(回復の間隔を1秒に設定)
スポーン地点(初期リスポーン)に設定しておくことで、初心者プレイヤーが安心して準備を整えられる場所を提供できます。
flag(フラグ)の設定状況を確認する方法
flag(フラグ)の設定状況を確認するには、以下のコマンドを使用してください。
/rg flags [リージョン名]
表示されたGUIの「Allow」や「Deny」をクリックして直感的に変更することも可能です。
代表的なflag(フラグ)の一覧
代表的なflagの一覧です。
サーバーの運営スタイルに合った設定を見つけて、快適なサーバー運営を目指しましょう。
| フラグ名 | 説明 | コマンド例(拒否設定) |
|---|---|---|
| build | 建築・破壊の許可/禁止 | /rg flag [名前] build deny |
| fire-spread | 火の延焼の制限 | /rg flag [名前] fire-spread deny |
| tnt | TNTの爆発制限 | /rg flag [名前] tnt deny |
| creeper-explosion | クリーパーの爆発防止 | /rg flag [名前] creeper-explosion deny |
| pvp | プレイヤー同士の戦闘制限 | /rg flag [名前] pvp deny |
| entry | エリアへの進入制限 | /rg flag [名前] entry deny |
| invincible | ダメージを受けない無敵設定 | /rg flag [名前] invincible allow |
| chest-access | チェストのアクセス制限 | /rg flag [名前] chest-access deny |
まとめ
WorldGuardは、サーバーの治安維持において最も強力で信頼できるプラグインの一つです。導入することで、荒らし行為の芽を事前に摘み取り、プレイヤーが安心して建築や冒険に没頭できる「理想のワールド」を構築できます。
設定は一度覚えてしまえば非常にシンプルです。まずは主要な建築物の保護から始めて、徐々に細かいフラグ設定を試してみてください。
その他の荒らし対策について以下の記事で解説しています。







