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マイクラサーバー初心者向け!簡単サーバー設定(server.properties)ガイド【完全版】

目次

Minecraft(マイクラ)でサーバーを立てたけれど、「何をどう設定すればいいのかわからない」と悩んでいませんか?

サーバーの設定は少し難しそうに感じるかもしれませんが、一度理解してしまえば簡単です。

本記事では、初心者の方にもわかりやすくサーバー設定方法を解説していきます。ぜひ、この記事を参考にして、自分好みにあったサーバー環境を作り、マイクラのマルチプレイを楽しみましょう。

なお、ロリポップ for GamersならMinecraftマネージャーで、多くの設定項目をブラウザから変更することができます

詳しくは「マイクラ マルチサーバーの立て方 > Minecraftマネージャーの概要と基本操作」を参照してください。

サーバー設定でできること

マイクラにはサーバー設定項目が多数用意されていますが、その中でもサーバー設定でできる代表的なことを紹介します。

ゲームモードの設定

サーバー上で遊ぶゲームモードを設定できます。サバイバルモード、クリエイティブモード、アドベンチャーモードなど、プレイスタイルに合わせて自由に選ぶことが可能です。

サバイバルモード

プレイヤーは資源を集め、道具を作り、モンスターと戦いながら生存します。体力と満腹度の管理が必要で、世界を探索しながら建築やクラフトを楽しめます。

クリエイティブモード

自由に建築や実験ができ、想像力を存分に発揮できるモードです。大規模プロジェクトや複雑な設計に最適です。

アドベンチャーモード

カスタムマップや冒険用のモードです。ブロックの設置や破壊に制限があり、マップ制作者が作ったストーリーやパズル、クエストを楽しむことができます。

プレイヤーの最大人数を設定

サーバーに参加できるプレイヤー数の上限を設定できます。

PvP(プレイヤー同士の戦闘)の許可・禁止

プレイヤー同士の戦闘(PvP)を許可するかどうかを設定できます。

PvPを無効化することで、プレイヤー同士が攻撃できなくなり、協力プレイに集中できるようになります。PvPを有効にすれば、サーバー内での対戦が可能です。

ワールドの難易度設定

ワールドの難易度を設定できます。難易度はピースフル(敵が出現しない)、イージー、ノーマル、ハードの4つから選べます。

ネザーやエンドの許可・禁止

サーバー内でネザー(地獄)やエンド(エンドラ討伐などができる別のディメンション)への移動を許可するかどうかを設定できます。

スポーン地点の保護設定

プレイヤーが初めてログインしたときに出現するスポーン地点周辺を保護する設定です。他のプレイヤーがスポーン地点でブロックを破壊したり、建物を作成することを防ぐことができます。特に多人数のサーバーでは荒らし行為を防ぐ重要な設定です。

マイクラのサーバー設定方法

サーバーの設定を変更するためには、server.propertiesファイルを編集する必要があります。このファイルには、先に例としてあげたようなこと(ゲームモードの設定やプレイヤーの最大人数を設定など)を実現するためのさまざまな設定項目が含まれています。

server.propertiesファイルの編集

server.propertiesファイルへのアクセス、ファイルのバックアップ、ファイルの編集については、CyberduckTera TermなどのSSHクライアントソフトを用いてサーバーに接続する必要があります。Cyberduckを用いたサーバーへの接続方法については、初心者でも安心!マイクラMODの導入ガイド > MODサーバーへの各種MODの導入を参照してください。

server.propertiesファイルへのアクセス

「server.propertiesファイル」が格納されている場所はサーバー構築方法によって異なります。

ロリポップ for Gamersでは以下となります。

  • Java版:/opt/minecraft/current
  • 統合版:/opt/minecraft

ファイルのバックアップ

編集前に、元のserver.propertiesファイルをバックアップしておくことをお勧めします。コピーして別の場所に保存してください。

テキストエディタでファイルを開く

ファイルを任意のテキストエディタ(例:メモ帳、Visual Studio Codeなど)で開きます。

設定を編集する

編集したい項目(例:max-players、gamemodeなど)を見つけて、値を変更します。変更後、ファイルを保存します。

サーバーを再起動

設定が反映されるよう、サーバーを再起動します。

サーバー設定項目

設定項目についてはJava版と統合版で異なります。以下にJava版と統合版それぞれのserver.propertiesの項目一覧と初期値、設定できる値、項目の説明を掲載します。

Java版(Ver1.21.1)server.properties項目一覧

項目名初期値設定できる値項目の説明
accepts-transfersfalsetrue/falseサーバーがクライアントの転送を受け入れるかどうか
allow-flightfalsetrue/false飛行を許可するかどうか
allow-nethertruetrue/falseネザーに移動できるかどうか
broadcast-console-to-opstruetrue/falseコンソールのメッセージをOPに送信するかどうか
broadcast-rcon-to-opstruetrue/falseRCONメッセージをOPに送信するかどうか
bug-report-linkURLバグレポートのリンク
difficultyeasypeaceful/easy/normal/hardゲームの難易度
enable-command-blockfalsetrue/falseコマンドブロックを有効にするかどうか
enable-jmx-monitoringfalsetrue/falseJMXモニタリングを有効にするかどうか
enable-queryfalsetrue/falseサーバークエリを有効にするかどうか
enable-rcontruetrue/falseRCONを有効にするかどうか
enable-statustruetrue/falseサーバーステータスを有効にするかどうか
enforce-secure-profiletruetrue/falseセキュアプロファイルを強制するかどうか
enforce-whitelistfalsetrue/falseホワイトリストを強制するかどうか
entity-broadcast-range-percentage1000-100エンティティのブロードキャスト範囲の割合
force-gamemodefalsetrue/falseプレイヤーがゲームモードを強制されるかどうか
function-permission-level21-4関数の実行に必要な権限レベル
gamemodesurvivalsurvival/creative/adventure/spectatorデフォルトのゲームモード
generate-structurestruetrue/false構造物を生成するかどうか
generator-settingsJSONワールドの生成設定
hardcorefalsetrue/falseハードコアモードかどうか
hide-online-playersfalsetrue/falseオンラインプレイヤーを隠すかどうか
initial-disabled-packsリソースパック初期無効化リソースパック
initial-enabled-packsvanillaリソースパック初期有効リソースパック
level-nameworld任意ワールド名
level-seed任意ワールドシード
level-typeminecraft:normalminecraft:normal/flats/large_biomes/amplifiedワールドのタイプ
log-ipstruetrue/falseIPアドレスをログに記録するかどうか
max-chained-neighbor-updates10000000-∞隣接するチャンク更新の最大数
max-players201-∞最大プレイヤー数
max-tick-time600000-∞サーバーチックの最大処理時間
max-world-size299999841-29999984ワールドの最大サイズ
motdA Minecraft Server任意サーバーのメッセージ
network-compression-threshold2560-∞ネットワーク圧縮の閾値
online-modetruetrue/falseオンラインモードにするかどうか
op-permission-level41-4OPの権限レベル
player-idle-timeout00-∞プレイヤーのアイドルタイムアウト時間
prevent-proxy-connectionsfalsetrue/falseプロキシ接続を防止するかどうか
pvptruetrue/falsePVPを有効にするかどうか
query.port255651-65535クエリポート
rate-limit00-∞クライアントのリクエストレートの制限
rcon.passwordrconpass任意RCONパスワード
rcon.port255751-65535RCONポート
region-file-compressiondeflatenone/deflate/gzipリージョンファイルの圧縮形式
require-resource-packfalsetrue/falseリソースパックを強制するかどうか
resource-packURLリソースパックのURL
resource-pack-id任意リソースパックのID
resource-pack-promptメッセージリソースパックのプロンプト
resource-pack-sha1SHA-1リソースパックのSHA-1ハッシュ
server-ipIPアドレスサーバーのIPアドレス
server-port255651-65535サーバーのポート
simulation-distance102-32シミュレーション距離
spawn-animalstruetrue/false動物をスポーンさせるかどうか
spawn-monsterstruetrue/falseモンスターをスポーンさせるかどうか
spawn-npcstruetrue/falseNPCをスポーンさせるかどうか
spawn-protection160-∞スポーン地点の保護範囲
sync-chunk-writestruetrue/falseチャンク書き込みの同期を行うかどうか
text-filtering-configURLテキストフィルタリング設定
use-native-transporttruetrue/falseネイティブトランスポートを使用するかどうか
view-distance102-32レンダリング距離
white-listfalsetrue/falseホワイトリストを有効にするかどうか

統合版(1.21.3.01)server.properties項目一覧

項目名初期値設定できる値項目の説明
gamemodesurvivalsurvival/creative/adventureデフォルトのゲームモード
force-gamemodefalsetrue/falseプレイヤーがゲームモードを強制されるかどうか
difficultyeasypeaceful/easy/normal/hardゲームの難易度
allow-cheatsfalsetrue/falseチートを許可するかどうか
max-players101-∞最大プレイヤー数
online-modetruetrue/falseオンラインモードにするかどうか
allow-listfalsetrue/false許可リストを使用するかどうか
server-port191321-65535IPv4用のサーバーポート
server-portv6191331-65535IPv6用のサーバーポート
enable-lan-visibilitytruetrue/falseLAN内でのサーバーの可視性を有効にするかどうか
view-distance322-32レンダリング距離
tick-distance44-∞サーバーのティック更新距離
player-idle-timeout300-∞プレイヤーのアイドルタイムアウト時間
max-threads00-∞最大スレッド数 (0は自動設定)
level-nameBedrock_level任意ワールド名
level-seed任意ワールドシード
default-player-permission-leveloperatorvisitor/member/operatorデフォルトのプレイヤー権限レベル
texturepack-requiredfalsetrue/falseテクスチャパックの使用を強制するかどうか
content-log-file-enabledfalsetrue/falseコンテンツログファイルを有効にするかどうか
compression-threshold10-∞ネットワーク圧縮の閾値
compression-algorithmzlibzlib/deflate/gzipネットワーク圧縮のアルゴリズム
server-authoritative-movementserver-authserver-auth/client-authサーバーの移動認証モード
player-position-acceptance-threshold0.50.0-1.0プレイヤー位置の許容範囲
player-movement-action-direction-threshold0.850.0-1.0プレイヤー移動方向の許容範囲
server-authoritative-block-breakingfalsetrue/falseサーバーがブロック破壊を認証するかどうか
server-authoritative-block-breaking-pick-range-scalar1.50.0-∞ブロック破壊の範囲スカラー
chat-restrictionNoneNone/Moderatedチャットの制限
disable-player-interactionfalsetrue/falseプレイヤーの相互作用を無効にするかどうか
client-side-chunk-generation-enabledtruetrue/falseクライアント側でのチャンク生成を有効にするかどうか
block-network-ids-are-hashestruetrue/falseネットワークIDをハッシュとして使用するかどうか
disable-personafalsetrue/falseプレイヤーのPersonaを無効にするかどうか
disable-custom-skinsfalsetrue/falseカスタムスキンを無効にするかどうか
server-build-radius-ratioDisabledDisabled/範囲サーバーのビルド半径比率
allow-outbound-script-debuggingfalsetrue/falseスクリプトのアウトバウンドデバッグを許可するかどうか
allow-inbound-script-debuggingfalsetrue/falseスクリプトのインバウンドデバッグを許可するかどうか
script-debugger-auto-attachdisabledenabled/disabledスクリプトデバッガの自動アタッチ設定

編集の注意点とトラブルシューティング

バックアップを作成する

server.propertiesを編集する前に、ファイルのバックアップを取ることを忘れないでください。誤った設定を行った場合、元に戻せるようにしておきましょう。

再起動が必要

設定を変更した後は、サーバーを再起動することで変更を反映させます。再起動を行わないと、設定が有効にならないことがあります。必ずサーバーの再起動を行ってください。

設定値に注意

設定を間違えると、サーバーが正常に起動しないことがあります。その場合にはエラーメッセージを確認し、問題を特定しましょう。

まとめ

サーバー設定のカスタマイズは「server.properties」を編集することで実施します。このファイルを編集することで、ワールドやプレイヤーの環境を変更できます。

Java版と統合版では異なる項目や設定方法が存在するため、サーバーのバージョンに合わせて正しい編集を行うことが大切です。特に、レンタルサーバーを利用している場合は、ファイルの場所やアクセス方法が提供される管理ツールによって異なる場合があるので、事前に利用しているレンタルサーバーの仕様を確認しておくとスムーズです。

ファイルを編集する際には、バックアップを必ず取り、ミスが発生した場合にも迅速に対応できるように準備しておくことが重要です。設定が反映されない場合やエラーが発生した際は、設定値の確認やエラーログを参考にしてください。

今回の記事を参考に、自分好みのサーバー環境を作り上げ、フレンドと一緒にMinecraft(マイクラ)の世界をさらに楽しんでください。

マイクラJava版、統合版のサーバースペック、プラン、料金、お申し込みは以下のページから。

マイクラのサーバーの立て方については「マイクラ マルチサーバーの立て方」をご覧ください。

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