「マイクラのサーバーを立てたけど、エラーが出て動かない……」
「サーバーの動作がおかしいけど、何が原因かわからない……」
そんな悩みをお持ちの方に向けて、マイクラのサーバーログの見方と活用法を、初心者にもわかりやすく解説します。
マイクラのマルチプレイサーバーでは、プレイヤーの行動やサーバーの状態がすべてサーバーログ(記録ファイル)に残ります。このサーバーログをチェックすれば、エラーの原因を特定し、問題を素早く解決することが可能です。
本記事では、以下の内容を詳しく解説します。
本記事の内容
・マイクラのサーバーログとは?
・サーバーログの確認方法
・よくあるエラーメッセージと解決方法
この記事を読めば、サーバーログの基本からエラー解決の方法までバッチリ理解できるようになります。サーバー運営を快適に行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
<注意>
サーバーログを確認できるのは基本的にJava版のみです。
統合版(Bedrock Edition)では、基本的にログファイルが生成されません。
マイクラのサーバーログの概要と一覧
サーバーログとは、マイクラのサーバーが自動的に出力する記録データです。
プレイヤーのログイン履歴やコマンドの実行履歴、エラーメッセージなどが記録されます。
ログはコンソール画面でリアルタイム表示されるほか、logsフォルダ内のlatest.log に保存され、後から確認も可能です。
過去のログは.gz形式で圧縮保存されるため、解凍して閲覧できます。
トラブル時にはサーバーログをチェックし、原因を特定して適切な対処を行いましょう。
サーバーログで確認できる主な項目
・サーバーの起動・停止の記録
・プレイヤーのログイン・ログアウト履歴
・コマンドの実行履歴
・エラーメッセージや警告
特に、荒らしプレイヤーの行動を記録する証拠としても活用できます。「誰がどのブロックを破壊したか」「不正なコマンドを使用したか」などがログに残るため、荒らし行為の証拠を突き止めることが可能です。
なお、万が一のトラブルに備え、ログのバックアップを取っておきましょう。
ログや、サーバーそのもののバックアップの取り方などについて以下の記事で詳しく解説しています。

以下では、荒らし行為の特定にも使えるサーバーログの一覧をご紹介し、各ログの意味を解説いたします。
サーバーログの種類
サーバーログには、INFOログ、WARNログ、そしてERRORログの3種類があります。
それぞれ、サーバーの動作状況や問題の重要度を示しており、トラブルシューティングの際には非常に役立ちます。
次のセクションで、それぞれのログの特徴を詳しく見ていきましょう。
INFOログ
INFOログは、サーバーの正常な動作を記録するログです。
特に問題がなくても出力されるため、基本的なサーバーの状態を把握するのに役立ちます。
<INFOログの例>
[2024-02-01 12:00:00] [Server thread/INFO]: Server started
[2024-02-01 12:01:05] [Server thread/INFO]: Player Steve joined the game
[2024-02-01 12:05:30] [Server thread/INFO]: Saving world data...
-
Server started
→ サーバーが起動した -
Player joined the game
→ プレイヤーがログインした -
Saving world data...
→ ワールドデータを保存中
INFOログは基本的に問題なくサーバーが動作していることを示すもので、エラーとは異なります。
次の章では、サーバーの問題を示すWARNログとERRORログを詳しく解説します。
WARNログ
WARNログは、サーバーの動作に影響を及ぼす可能性のある警告メッセージです。
致命的なエラーではありませんが、放置するとサーバーの不具合やクラッシュにつながることもあるため注意が必要です。
<WARNログの例>
[2024-02-01 12:10:45] [Server thread/WARN]: Can't keep up! Is the server overloaded?
[2024-02-01 12:15:30] [Server thread/WARN]: Player Steve has moved wrongly!
-
Can't keep up!
サーバーの処理が遅延し、負荷が高い状態 -
Player moved wrongly!
プレイヤーの移動が異常と判定された(ラグやチートの可能性あり)
WARNログの中には、「WARN」ではなくINFOとして記録されるものもあります。
例えば、「サーバーの負荷が高い」という問題がINFOログに含まれることもあるため、サーバーログを確認する際はWARN以外のログも注意深くチェックしましょう。
次の章では、具体的なWARNログの一覧と、それぞれの原因・解決方法を詳しく解説します。
ERRORログ
ERRORログは、サーバーが正常に動作しなくなった際に記録される重大なエラーメッセージです。
このログが出ると、サーバーがクラッシュしたり、正常に動作しなくなったりする可能性が高いため、迅速な対応が必要になります。
<ERRORログの例>
[2024-02-01 12:30:15] [Server thread/ERROR]: Encountered an unexpected exception
[2024-02-01 12:32:00] [Server Watchdog/ERROR]: A single server tick took 180.00 seconds
[2024-02-01 12:35:10] [Server thread/ERROR]: Encountered an unexpected exception java.lang.NullPointerException
-
Unexpected exception
予期しないエラーが発生(サーバーの設定ミスやプラグインの影響) -
Server tick took 60.00 seconds
サーバーがフリーズし、処理が遅延 -
NullPointerException
プラグインや設定ファイルの問題でサーバーがダウン。
ERRORログには「ERROR」と表記されていないものもあり、FATALや EXCEPTIONというキーワードを含む場合もあります。
そのため、サーバーが突然落ちたときは、INFOやWARNログも含めて原因を探すことが重要です。
次の章では、具体的なERRORログの一覧と、それぞれの原因・解決方法を詳しく解説します。
マイクラでのサーバーログの開き方
サーバーログの確認方法は、自宅サーバーとレンタルサーバーで異なります。
自宅サーバーでは、サーバーフォルダ内の「logs」フォルダにある「latest.log」というファイルを開くことで確認できます。
一方、レンタルサーバーでは、SSH接続を利用してログを取得・閲覧することができます。
どちらの方法でも、荒らし行為の証拠を確認したり、エラーを特定したりするためにログの活用は必須です。荒らし対策については、こちらの記事も参考にしてください。

自宅サーバーのサーバーログの表示方法
自宅サーバーを運用している場合、サーバーログは「logs」フォルダ内に自動保存されます。
ログファイルを開くだけで、サーバーの動作状況やエラーの発生履歴を簡単に確認できます。
サーバーログの表示手順
1.サーバーフォルダを開く(サーバーを設置したディレクトリ)
2.「logs」フォルダを開く
3.「latest.log」を選択し、テキストエディタで開く
なお、latest.logは、サーバーが直近で記録した最新のログファイルです。
過去のログファイルは.gz(圧縮形式)で保存されているため、解凍ツールを使って開く必要があります。
レンタルサーバーのサーバーログの表示方法
ロリポップ for Gamersでは、簡単にサーバー内のファイルを操作できる「ファイル管理」機能があります!
本記事ではSFTPソフトを用いたサーバーログの確認方法をご紹介しますが、ファイル管理機能を使えばSFTPソフトを使わずに、サーバーログファイルの確認やダウンロードが可能です。
▼最新機能「ファイル管理」の詳細や使い方はこちらのヘルプページをご覧ください。
ログファイルは/opt/minecraft/current/logs/に保存されており、latest.logを開くことでサーバーの動作状況を確認できます。
レンタルサーバー(『ロリポップ! for Gamers』など)を利用している場合、サーバーログを確認するにはSSH接続が必要です。
次の章では、ロリポップ for Gamersでの具体的なログ表示手順を詳しく解説します。
マルチプレイ専用レンタルサーバー『ロリポップ for Gamers』とは?
『ロリポップ for Gamers』は、マイクラのマルチプレイサーバーを初心者でも簡単に構築できるレンタルサーバーです。

自宅サーバーのようにポート開放やネットワーク設定をする必要がなく、すぐに安定したマルチプレイ環境を構築できます。
ロリポップ! for Gamersの特徴
・数クリックでサーバーセットアップができる
・安定した通信環境で快適なマルチプレイができる
・高性能なサーバー構成で、高負荷環境でも安定稼働
・MODサーバーにも対応
・初心者でも操作しやすい、直感的な管理パネルあり
ロリポップ for Gamersを使えば、面倒なサーバー構築の手間を省いて、すぐに友達とマルチプレイを楽しめます。
また、契約後すぐに使い始められるので、初心者でも簡単にマイクラサーバーを運営可能です。
ロリポップ for Gamersでサーバーを立てる方法については、以下の記事でご覧ください。

STEP1 SSH接続をする
レンタルサーバーのログを確認するには、SSH接続が必要です。SSH接続を行うことで、サーバー内のファイルやログにアクセスし、直接管理することができます。
ここでは、初心者でも簡単に操作できるCyberduckを使った方法を紹介します。

画像引用:Cyberduck
<Cyberduckを使ったSSH接続手順>
-
Cyberduckをダウンロード・インストール(無料)
インストールはこちら:公式サイト -
Cyberduckを起動し、「新規接続」ボタンをクリック
-
接続方式を「SFTP(SSHによる暗号化FTP)」に変更
-
サーバー情報を以下の表のように入力

| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| サーバー | 接続したいサーバーのIPアドレス (例:111.22.333.4444) |
| ポート | 22 |
| ユーザ名 | admin |
| パスワード | 空欄 |
| SSH Private Key | ダウンロードした秘密鍵を選択 |
| キーチェーンに追加 | チェック |
- 「接続」を押して、サーバーにログイン
接続に成功すると、サーバー内のファイルが一覧表示され、ログファイルの確認やダウンロードが可能になります。
<IPアドレスと秘密鍵>
IPアドレスと秘密鍵はサーバーの管理画面から取得できます。
ロリポップ for Gamers 管理画面へのログインはこちらから

ログイン後、管理画面より「秘密鍵を再作成」を選択して「作成」ボタンを押すと、「id.txt」ファイルをダウンロードできます。
その「id.txt」ファイルを、Cyberduckの中で選択してください。
以下の記事では、サーバーへのMODの入れ方と合わせてSSH接続のやり方を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください!

STEP2 ログファイルをダウンロード
Cyberduckでサーバーに接続したら、ログファイルが保存されているディレクトリを開きます。
<ログファイルの保存場所>
-
CyberduckでSSH接続後、サーバー内のファイルが表示されます
-
/opt/minecraft/current/logs/フォルダに移動 -
必要なログファイルをダウンロード
<確認できるログファイル>
-
latest.log:最新のサーバーログ(現在のサーバー動作状況を記録)
-
.gzファイル(過去のログ):古いログは圧縮形式で保存されており、解凍が必要
過去のログを確認する場合は、.gzファイルをダウンロードし、解凍ソフト(7-Zipなど)を使って展開してください。
次のステップでは、ログファイルの開き方を解説します。
.logと.gzの違い
マイクラのサーバーログは、.logファイルと .gzファイルの2種類があります。
-
.log:通常のテキストファイルで、メモ帳やテキストエディタでそのまま開ける
-
.gz:過去のログが圧縮されたファイルで、開くには解凍が必要
.gzファイルを開くには、7-ZipやWinRARなどの解凍ソフトを使って展開する必要があります。
過去のログを確認したい場合は、解凍後にテキストエディタで開く必要があるので、拡張子とアプリケーションの関連付けを行いましょう。
STEP3 ログファイルを開く
取得したログファイルは、テキストエディタを使って開くことで内容を確認できます。
.logファイルはそのまま開けますが、.gzファイルの場合は解凍後に開く必要があります。
Windowsでは、標準のメモ帳のほか、Notepad++やVSCodeといった高機能エディタを使うと便利です。
特にNotepad++は、行番号表示や検索機能があり、ログの解析がしやすくなります。
Macの場合は、標準のテキストエディットのほか、CotEditorやVSCodeがよく使われます。
CotEditorは軽量でシンプルながら、検索機能が充実しており、Macユーザーにおすすめです。
開いたログには、サーバーの動作履歴やエラーメッセージ、プレイヤーのアクションなどが記録されています。問題が発生した際は、エラー部分を探して原因を特定することが重要です。
エディタの検索機能を活用し、ERRORやWARNなどのキーワードでログを調べると、効率的に問題を特定できます。
特に、サーバークラッシュや動作遅延の原因を突き止める際に役立つため、ログの読み方に慣れておきましょう。
マイクラのサーバーログの見方・確認方法
サーバーログは、サーバーの動作状況やエラー情報を記録したファイルで、基本的に以下のような「時刻、種類、エラー内容」の形式で記載されます。
[2024-02-01 12:00:00] [Server thread/INFO]: Server started
それぞれの部分には、以下のような意味があります。
-
[2024-02-01 12:00:00]
→ ログの記録時間 -
[Server thread]
→ サーバーのスレッド(処理の単位) -
[INFO]
→ ログの種類(INFO:情報、WARN:警告、ERROR:エラー) -
Server started
→ 実際のメッセージ(この場合は「サーバーが起動した」ことを示す)
例えば、以下のようなログが記録されたとします。
[2024-02-01 12:05:30] [Server thread/WARN]: Can't keep up! Is the server overloaded?
この場合、サーバーの負荷が高く、処理が追いついていないことを警告するログです。
ログの種類は「WARN」です。
また、エラーログは以下のように記録されます。
[2024-02-01 12:10:15] [Server thread/ERROR]: Encountered an unexpected exception
これは、サーバーが予期しないエラーに遭遇したことを示します。
ログの種類は「ERROR」です。
このように、サーバーログの各項目を理解することで、サーバーの状態や問題の原因を素早く特定することが可能です。
サーバーログエラーの原因と解決方法一覧
サーバーログにはさまざまなエラーが記録されますが、すべてのエラーを把握するのは難しいため、特に発生しやすい代表的なエラーメッセージとその解決方法を紹介します。
エラーによっては、サーバーがクラッシュする原因となるものもあるため、ログの内容をしっかり確認し、適切に対処することが重要です。
次の章では、WARNログとERRORログに分けて、それぞれの具体的なエラーメッセージの意味と解決方法を詳しく解説します。
WARNログ一覧
ここでは、マイクラのサーバーで頻繁に記録される代表的な、3つのWARNログを紹介します。
| ログメッセージ | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
[Server thread/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server | EULA未同意 | サーバーフォルダのeula.txtを開き、eula=false を eula=true に変更し、ファイルを保存後、サーバーを再起動する |
[Server thread/WARN]: Can't keep up! Is the server overloaded? | サーバーの負荷が高すぎる | メモリの割り当てを増やす 不要なプラグインを削除 エンティティ数を制限 サーバーのスペックを見直す |
[Server thread/WARN]: Player 〇〇 has moved wrongly! | プレイヤーの移動が異常と判断された | server.properties の allow-flight=true に変更 プレイヤーの通信環境を確認 WorldGuardなどのプラグインでエリア制限を設定 |
WARNログはエラーほど深刻ではないものの、放置するとサーバーの動作に悪影響を及ぼす可能性があるため、内容を正しく理解し、適切な対応を取ることが重要です。
WARNログの主な原因には、サーバーの負荷増大、設定ミス、不正なプレイヤーの動作などがあります。
WARNログの中には、設定を見直せば簡単に解決できるものもあれば、ハードウェアのスペック不足やプラグインの影響によるものもあります。
次のセクションでは、各WARNログの具体的な内容と、それぞれの原因・解決方法を詳しく解説していきます。
[Server thread/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server
このWARNログは、EULA(End User License Agreement:エンドユーザーライセンス契約)に同意していない場合に表示されます。
マイクラのサーバーを運営するためには、Mojangの利用規約(EULA)に同意する必要があります。
新しくサーバーをセットアップした際や、EULAファイルを削除・変更した際にこのメッセージが記録されることがあります。
<解決方法>
-
サーバーのルートディレクトリを開く(サーバーを設置したフォルダ)
-
eula.txt ファイルを探して開く(メモ帳などのテキストエディタで編集可能)
-
eula=false を eula=true に変更
-
ファイルを保存して閉じる
-
サーバーを再起動する
<補足情報>
-
eula.txt が見つからない場合は、サーバーを一度起動すると自動生成されます。
-
eula=true に設定することで、Mojangの利用規約に同意したことになり、サーバーが正常に起動するようになります。
このエラーは、サーバーを初めて起動する際にほぼ必ず発生するため、設定を忘れずに行いましょう。
また、EULAに同意した後もサーバーが起動しない場合は、他の設定ファイルに問題がないか確認することをおすすめします。
[Server thread/WARN]: Can't keep up! Is the server overloaded?
このWARNログは、サーバーの処理が追いついていない場合に表示されます。
サーバーの負荷が高すぎると、サーバーの動作が遅延し、ラグやカクつきが発生する原因になります。
主な原因として、以下のようなケースが考えられます。
-
サーバーのメモリ不足(プレイヤーが多すぎる、ワールドが大きすぎる)
-
CPUの負荷が高い(エンティティが多すぎる、大量のレッドストーン回路)
-
プラグインの影響(不要なプラグインが動作している、最適化されていない)
-
ワールドデータの肥大化(長期間運用による不要なチャンクの増加)
<解決方法>
-
サーバーに割り当てるメモリを増やす
-
不要なプラグインやMODを削除し、最適化を行う
-
エンティティの管理を行う(動物やモブの数を制限する、レッドストーン回路を整理する)
-
ワールドデータを整理する(未使用のチャンクを削除する)
-
サーバーのスペックを見直す(現在のスペックが足りていない場合は、より高性能なプランにアップグレードする)
<補足情報>
このログは、負荷が一時的に増加した場合にも表示されることがあります。ただ、頻繁に表示される場合は、サーバーが常に処理落ちしている状態なので、適切な対策を行うことが重要です。
サーバーのカクつきやラグの解決方法については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

[Server thread/WARN]: Player 〇〇 has moved wrongly!
このWARNログは、プレイヤーの移動が異常と判断された場合に記録されます。
通常、サーバーはプレイヤーの移動データを監視し、不正な動きを検知するとこの警告を出します。
主な原因として、以下のようなケースが考えられます。
-
ラグの影響(サーバーやプレイヤーの通信遅延により、位置データがずれる)
-
チートの疑い(フライハックやスピードハックなどの不正ツールの使用)
-
サーバー設定の影響(アンチチートプラグインの誤作動、設定ミス)
<解決方法>
-
チート判定をオフにする(server.properties の allow-flight=true に変更)
-
プレイヤーの通信環境を確認する(遅延がある場合は対策を検討)
-
WorldGuardなどのプラグインを導入して、エリア制限を設定する
このエラーは、荒らしプレイヤーの検出に役立つこともあるため、警告が頻繁に出る場合は注意が必要です。
荒らし対策については、以下の記事も参考にしてみてください。
また、WorldGuardを活用してサーバーの保護を強化する方法についても非常に参考になるので、ぜひご覧ください。


ERRORログ一覧
ロリポップ for Gamersでは、SFTPソフト不要でサーバー内のファイルを操作できる「ファイル管理」機能を搭載しています!
この章ではSSH接続でログを確認する方法をご紹介しています。
「ファイル管理」機能の詳細は以下のヘルプページをご覧ください。
ERRORログは、サーバーの動作に重大な影響を与えるエラーを記録したものです。
今回は代表的な以下の4つのエラーログを解説します。
| ログメッセージ | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
[ServerMain/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server. | EULA未同意 | SSH接続の方法を確認し、eula.txtを編集 |
[Server Watchdog/ERROR]: A single server tick took 60.00 seconds | サーバーが過負荷状態に陥った | 負荷の高いプラグインを削除 サーバー設定を最適化 |
[Server Watchdog/ERROR]: Considering it to be crashed, server will forcibly shutdown. | サーバーが応答しなくなり、強制的にクラッシュ判定された | サーバーの負荷を軽減 問題のあるプラグインを特定し無効化 server.propertiesのmax-tick-timeを調整 |
[Server thread/ERROR]: Encountered an unexpected exception java.lang.NullPointerException | サーバー設定ミス プラグインエラー | server.propertiesの設定方法を見直す |
このログが発生すると、サーバーがクラッシュしたり、特定の機能が正常に動作しなくなったりする可能性があるため、早急な対応が必要です。
エラーの原因はさまざまですが、設定ミス、プラグインの不具合、サーバーの負荷増大などが主な要因となります。
ERRORログが発生した場合は、サーバーの設定やログの詳細を確認し、問題の特定と修正を行うことが重要です。
次のセクションでは、それぞれのログの具体的な原因と解決方法を詳しく解説していきます。
[ServerMain/INFO]: You need to agree to the EULA in order to run the server.
このエラーは、EULA(エンドユーザーライセンス契約)に同意していないため、サーバーが起動できない場合に発生します。
マイクラの公式サーバーソフトウェアでは、ライセンス契約への同意が必須となっており、EULAに同意しない限り、サーバーは動作しません。
この問題は、サーバーを初めてセットアップしたときや、EULAの設定ファイル(eula.txt)が削除・リセットされた場合に発生します。
<解決方法>
-
SSH接続でサーバーにログイン
-
レンタルサーバーを利用している場合、SSH接続の方法を参考に、Cyberduckやターミナルを使ってサーバーにアクセス
-
自宅サーバーの場合は、直接サーバーファイルを開く
-
-
eula.txt ファイルを編集
-
eula.txt ファイルは、サーバーフォルダのルートディレクトリにあります
-
テキストエディタ(メモ帳、VSCode など)で開き、eula=falseをeula=trueに変更
-
-
変更を保存し、サーバーを再起動
- 変更を保存したら、サーバーを再起動し、エラーが解消されたか確認
<補足情報>
-
eula.txt が見つからない場合は、サーバーを一度起動すると自動生成されます
-
SSH接続に慣れていない場合は、こちらの記事の「SSH接続をしMODをサーバーにアップロードする」章を参考にすると、わかりやすいかもしれません。
このエラーは、サーバーの初回セットアップ時に必ず発生するものなので、EULAへの同意設定を忘れずに行いましょう。
[Server Watchdog/ERROR]: A single server tick took 60.00 seconds
このエラーは、サーバーの処理が大幅に遅延し、1ティックの処理に60秒以上かかった場合に発生します。
1ティックとは、マイクラにおける時間の最小単位で、ゲーム内の動作が更新される間隔です。
1秒間に20ティック進行するのが正常な動作で、ティックが遅れるとラグや処理遅延が発生します。
通常、マイクラサーバーは1ティックあたり50ミリ秒(1秒間に20ティック)で動作するのが理想ですが、負荷がかかると処理が遅れます。
主な原因として、以下のような要因が考えられます。
-
エンティティの過多(モンスター・動物・ドロップしているアイテム)
-
大量のレッドストーン回路(クロック回路などが負荷を増大)
-
ワールドの肥大化(長期間運用による不要なチャンクの増加)
-
プラグインやMODの影響(高負荷なプラグインやMODが処理を圧迫)
<解決方法>
-
不要なエンティティを削除(/kill @e[type=!player] でプレイヤー以外を削除)
※ ドロップアイテムも消したくない場合は/kill @e[type=!player、type=!item]を使ってください。 -
レッドストーン回路の整理(不要なクロック回路や動作し続ける装置を削除)
-
ワールドの整理(未使用のチャンクを削除し、最適化ツールを使用)
-
不要なプラグインやMODを削除し、負荷の低いプラグインやMODへ変更
サーバーの遅延やフリーズの原因を特定するために、サーバーログを確認し、負荷の高い処理を特定することが重要です。
[Server Watchdog/ERROR]: Considering it to be crashed, server will forcibly shutdown.
このエラーは、サーバーが一定時間応答しなかったため、強制的にシャットダウンされた場合に発生します。
通常、マイクラサーバーは一定の間隔で動作をチェック(サーバーティック処理)していますが、処理に異常な時間がかかると、サーバーがフリーズしたと判断され、自動的にクラッシュします。
主な原因として、以下のようなケースが考えられます。
-
サーバーの負荷が高すぎる(大量のエンティティやレッドストーン回路、大規模ワールドの読み込み)
-
プラグインやMODの不具合(一部のプラグインやMODが無限ループや異常な処理を引き起こしている)
-
ハードウェアのスペック不足(メモリやCPUの性能が足りていない)
-
設定ミス(server.propertiesの設定が適切でない、またはtickの処理に関する調整が必要)
<解決方法>
-
サーバーの負荷を軽減する
-
不要なエンティティを削除(/kill @e[type=!player]でプレイヤー以外を削除)
-
レッドストーン回路の使用を制限する
-
チャンクロードを最適化(view-distanceを小さくする)
-
-
問題のあるプラグインやMODを特定し、無効化する
-
サーバーの最新ログを確認し、クラッシュ直前に記録されたプラグインやMODのエラーをチェック
-
不要なプラグインやMODを削除・アップデート
-
-
サーバー設定を見直す
- server.propertiesのmax-tick-timeの値を増やし、サーバーが長時間動作できるよう調整
-
サーバースペックを見直す
-
メモリの割り当てを増やす
-
高性能なレンタルサーバーやクラウド環境へ移行
-
このエラーは、サーバーのリソース管理が適切でない場合に発生しやすいため、定期的なメンテナンスやログの監視を行い、負荷を分散することが重要です。
[Server thread/ERROR]: Encountered an unexpected exception java.lang.NullPointerException
このエラーは、サーバーの設定ミスやプラグインの不具合が原因で、予期しない例外(エラー)が発生した場合に表示されます。
NullPointerExceptionとは、プログラムが「存在しないオブジェクトや変数」を参照しようとした際に発生するエラーで、Minecraftサーバーでは設定ファイルの不備やプラグインの競合が原因となることが多いです。
主な原因として、以下のようなケースが考えられます。
-
server.properties の設定ミス(不正な値が設定されている)
-
プラグインやMODの競合(複数のプラグインやMODが同じ処理を行おうとしている)
-
ワールドデータの破損(特定のチャンクやエンティティが破損している)
-
Javaのバージョンが適切でない(サーバーが対応していないJavaバージョンを使用)
<解決方法>
-
server.propertiesの設定を確認
-
設定ミスがある場合は、正しい値を設定する
-
server.propertiesを削除し、新しく生成し直すのも有効
server.propertiesの詳しい設定方法はこちらを参照してください
-
-
プラグインやMODを1つずつ無効化し、エラーの原因になってしまっているプラグインやMODを特定
-
最新のサーバーログからエラー発生直前の状況を確認
-
問題のあるプラグインやMODを削除・更新する
-
-
ワールドデータのバックアップを取り、破損データを修正
- region フォルダを削除・再生成する(事前にバックアップ必須)
-
サーバーで使用しているJavaのバージョンを確認
- 互換性のあるバージョンに変更
このエラーは特定の設定やプラグインの問題によることが多いため、ログを詳細に確認し、エラー発生前の動作を見直すことが重要です。

マイクラのサーバーログまとめ
サーバーログの活用によって、サーバーの状態把握とトラブルへの迅速な対応が可能になります。その中でもWARNログやERRORログは、サーバーの異常を示す重要な情報を含んでいるため、定期的なチェックが欠かせません。
さらに、サーバーの重さや、プレイヤーの不審な動きが気になった際にも、ログを確認することで原因の特定と適切な対応につなげられます。
このように、エラーの早期発見と対処がサーバーの安定運用の鍵です。
さらに、快適なマルチプレイ環境を整えるには、サーバーログの活用に加えて、適切なサーバースペックを選び、荒らし対策を行うことも大切です。
サーバーログをしっかり管理し、快適で安全なマイクラサーバー運営を目指しましょう!
以下の記事では、これらを含めた、マイクラのマルチプレイをより快適に楽しむための解説を詳しくしていますので、ぜひ参考にしてください。







